Pinterestは儲かっていない“ふり”なんかしていない

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【筆者: Alexia Tsotsis & Ingrid Lunden】
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今週は、世界がPinterestを発見した週だったようだ。そのユーザベースを上から横から下から解剖する無数の記事たちと並んで、Pinterestは実は“こっそり”と“銭(ぜに)儲けをしている”という一連の記事もあった。それが事実であることは、LLSocialの記事が、このスタートアップはSkimLinksというサービスを使って、Pinterestから発生する購入に対してアフィリエイト料金を得ている、と報じたことによって、誰もが知るところとなった。

一部の記者たちは(われわれも含めて)、この機会に乗じて、Pinterestは2年間、アフィリエイトの収入を資金にしていたが、本格的なベンチャー資金を得るようになってからそれは捨てた、と書いた。するとWSJ(ウォールストリートジャーナル)に、“Pinterest’s Rite of Web Passage—Huge Traffic, No Revenue”(PinterestのWeb通過儀礼–巨大なトラフィックで無収入)と題するおもしろい反論が載った。

AtlanticのAlexis Madrigalは、Pinterestの財務状況をよく知らないくせに、WSJへの反論を書き、今のトラフィックではアフィリエイトによる年収は4500万ドルと推定した。

そのMadrigalのロジックは:

1)一部の説によるとPinterestは小売サイトへの、YouTubeとLinkedInとGoogle+を合わせたよりも大きいトラフィックを生み出している。結局のところPinterestは、絶好のショッピングプラットホームなのだ!

2) PinterestはSkimLinksを使ってアフィリエイトリンクを加えている。

3) アフィリエイトリンクは収入を生む。

その額は、端金(はしたがね)だろうか? その金額サイズを知るために、ちょっと計算をしてみよう。

アフィリエイトリンクに払われる売上コミッションは一定ではないが、平均では5%程度だ。SkimLinksのピンハネ後は、3.75%だとしよう(SkimLinksによれば、交渉次第ではそんなに多くピンハネしないこともあるそうだが)。

で、Pinterestのユーザは1000万だ。一人当たり、Pinterestのアフィリエイトリンクから毎月10ドルの買い物をすると、売上額は1億ドルとなり、Pinterestが得る月商は375万ドル、それは4500万ドルの年商になる。

でもこれは、本誌がある情報筋から聞いた話とはかなり違う。SkimLinkはインターネット企業にしてはかなり地味な企業で、Pinterestがここからもらっている額は1年で1万から2万ドル程度だ。Madrigalの公式をそのまま使うと、アフィリエイト先の売上そのものは30万から60万ドル強程度となる。

実際には、PinterestがSkimLinksを使ってる動機は真剣な収益化ではなくて、そこから得られるアクセス分析だ。シリコンバレーの噂では、Pinterestが最初の資金調達をトライしていたとき、誰もががパスしたという。 Madrigalが言うような、すごいビジネスモデルを確立していたのなら、それはなかっただろう。

現時点のPinterestは、まさに見たとおりの姿だ。“ホットなスタートアップがベンチャー資金を得てそれを業容拡大に使っている”のであり、けっして、“利益がすでに出ているのにそれを隠しているスタートアップ”ではない。今の規模と財務状況では、各月の損失が100万ドル、そしてそれで当然かつ健全、と言える状態だろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))