広告メディアとしては劣悪な貧乏くじを引かされているモバイル: Flurryの調査結果より

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モバイル広告をめぐって、最近は派手な数字が飛び交っている。eMarketerによれば、今年の出稿額は合衆国だけでも26億ドルに達するそうだ。またIABによれば、上位企業のマーケターたちの72%が、今年、来年とモバイルへの広告費投入を増やすと言っている。

しかしアプリ分析のFlurryが行った最新の調査は、モバイル広告の意外に厳しい現状を明らかにしている。

その要点は、モバイル広告に一見すると大量のお金が投じられているようではあっても、その額は、人びとがモバイルに費やしている時間の大きさに見合わない微々たる額だ、ということ。またその額は、企業がテレビやインターネットに投じている広告費に比べて小さいだけでなく、印刷媒体に投じられる広告費よりも小さいのだ。

Flurryの調査が明らかにしたのは、人びとがそのプラットホーム上で過ごす時間と、そこに投じられる広告費の額との落差が、いちばん激しいのがモバイルであることだ。

人びとのメディア消費時間の合計を100とすると、モバイルはその23%を占め、テレビの40%に次いで、なんと2位だ。しかしモバイル広告の総額は、広告費総額の約1%にすぎない。トップのテレビは43%である。モバイルとは真逆に、時間シェアは小さいのに広告費シェアは身分不相応に大きいのが印刷媒体で、時間シェアわずか6%に対し、広告費は29%を占める。

モバイルの、この激しい落差の原因は何だろう? Flurryの説によると、モバイルは成長が急激すぎて、その市場の大きさと拡大ペースに広告が追随できていない。同社のブログは、“消費者は未曾有のペースで多様なアプリを導入し使いこなしているが、広告代理店も企業もそれに対応できていない”、と述べている。

この調査報告書は、インターネット広告(Web広告)では、デマンドサイドプラットホーム、広告効果追跡のための多様な形式、など、広告を取り巻く技術的経済的環境が相当整備されているが、モバイル広告ではそれらがまだ一般的でない、と指摘している。

Googleが、オンライン(インターネット、Web)とモバイルの広告を広告事業として一元化するなど、さまざまな変化の兆しはあるものの、モバイル広告への投資はいまだに、射撃にたとえれば、闇夜のめくら撃ちに等しい。

モバイル広告のターゲットは誰?: Flurryの調査は、モバイル広告がターゲットとして想定すべきユーザ層〜消費者層についても、数字を挙げて素描している。

Flurryが経営する広告ネットワークAppCircleの数字によると、およそ6万のiOSユーザのうち、広告のクリックスルーレートとコンバージョンレートがもっとも高いのは、中産階級/大学卒/女性/年齢25〜34歳、でくくられる層だ。携帯電話やスマートフォンそのものには、とくに女性偏重のイメージはないので、この結果は意外だが、とにかく女性は男性に比べて、コンテンツを見ながら広告にも反応する人が多いようだ。

モバイル広告への肯定的な反応が女性よりも男性が高い唯一の年齢層は、13〜17歳だ。しかしそれは単に、ゲームをするときの彼らの指が、忙しすぎるせいかもしれない。

〔訳注: モバイルメディアの広告環境/広告インフラとしての未整備ぶりを指摘する最近の本誌記事(未訳)。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))