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Dropbox、撮影した写真をすべて自動でサーバにアップロードする機能を追加

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dropboxshot昨年、Dropboxは約40億ドルの評価額にて、2億5000万ドルもの資金を調達した。評価額や調達額については、実施の数カ月前からも噂され、おかげで実際の調達時はニュースも自然なものとして受け取られた。ただ、別の意味で大いに驚いた人は多かったようだ。すなわちDropboxは本当に素晴らしいプロダクトで(個人的には毎日利用している)、複数コンピュータ間でファイルを同期するのに最適なツールであると考えている人も多い。既にそう評価されている中、いったいさらに資金を追加して何をするつもりなのだろうと、そう疑問に思った人もいたようだ。

それがこの度、どうやらひとつ明らかになった。以前から共同ファウンダー兼CEOであるDrew HoustonはDropboxのミッションを、テクノロジーを利用する際に人々が感じているあらゆる問題点を解決することだと述べていた。たいていは「慣れ」で解決してしまうようなことも、真に解決していくことがミッションだと言うのだ。

そういうミッションを自らに課し、Dropboxがまず手がけたのは、各種デバイス間でちらばる写真データを一箇所にまとめてしまおうということだった。まずは手始めにデスクトップ版およびAndroid版のクライアントプログラムを新しくし、デバイス内の写真を自動的にDropboxに送るようにしたのだ。つまりスマートフォンで写真を撮れば、それをケーブルやドックで繋ぐ必要もなく、ほんの数分のうちにPCからも確認できるようになるという仕組みだ。

「他サービスとどう違うんだ」と考える人も多いことと思う。もちろん私もそう思った。CEOのDrew Houstonと、プロダクトマネージャーのAseem Stoodにまず尋ねてみたのもその辺りのことだ。すなわち「そうしたサービスはiCloudやGoogle+でやっていませんかね?」と問うてみた。

向こうも、そうした質問を当然予想していたようだった。

まず最初の回答は、「既存のサービスを使っていない人もたくさんいる」ということだった。Dropbox利用者のほとんどはMacを利用してはいないので、(iCloudコントロールパネルをインストールすればWindows環境でもiCloudが動作するとはいえ)iCloudについては利用者はほとんどいないと考えられる。またGoogle+については未だはじまってからの時間がさほど長いわけではない(確かに登録利用者数は多い。しかし実際の利用者数や、携帯端末へのアプリケーションインストール数についてはまだよくわからない)。

また、DropboxにはGoogle+にはない機能もある。Dropboxではフルサイズの写真がアップロードされるのだ。Google+では長辺が2048pxに縮小されてしまう。またDropboxではPC上で見つかったすべての写真データを同期してくれもする。つまりカメラやSDカードをPCに接続する場合にも、これらを全て自動的にDropboxのフォルダに移すことができるようになる。

こうした機能によって、Dropbox内で使うことのできる容量がかなり多く食われてしまうということはあるだろう。そこでDropboxは無料利用者の容量について、2GBから徐々に5GBまで増やすことにしたそうだ(一気に5GBまであげるのではなく、写真同期機能を使ううちに、徐々に容量が増えていくという仕組みのようだ)。Houston曰く、写真同期機能の目的は利用者に有料版へのアップグレードを促すことではないとのこと。そこで無料のディスクスペースを徐々に追加するようにしているのだそうだ。

なかなかおいしい話のように思え、私も直ちに新オプションをオンにした。ただ、改善を望みたい点がひとつ出てきた。アップロードした写真はすべてPhotoというフォルダに集められる。そして時系列でのみソートされるのだ。同じイベントについてのものをまとめたり、あるいはジオタグを参照するような仕組みが実装されれば便利ではなかろうか。また写真を管理したり編集するための機能も用意されていない。編集管理するような場合には、自分でiPhotoなどのアプリケーションに写真をもっていく必要があるのだ(Dropboxのフォルダを標準の画像フォルダに指定して、画像編集アプリケーションから直ちにそのフォルダを参照するようにしておけば良いのかもしれない)。

Houstonも今回のリリースが、まださまざまな面で端緒に立ったばかりであるということは認めている。そうであればアプリケーションの進化も早いうちに成されるのかもしれない。ちなみにiOS版にも同様の仕組みを加えて、近々リリースする予定なのだそうだ。

DropboxのAPIを利用したサードパーティーアプリケーションを利用すれば、これまでも今回の新機能と同じようなことは行うことができた。しかしDropbox本体は周辺ツールのインストール数などをはるかに上回ってインストールされている。より多くの利用者がDropboxの進化に触れることができるというわけだ。

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翻訳:Maeda, H)