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Facebook曰く:プライバシー制御はモバイルでもウェブと同じように簡単であるべきだ

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IPOを控えて沈黙期間にあるFacebookが、さらに固い沈黙を守っているのが、同社が独自のモバイルデバイスを発売する予定があるのか、また、主要収入源であるデスクトップ広告を補完すべく、モバイル広告に進出するか否かについてである。

しかしそれは、同社がモバイル ― 同社で最も成長している分野 ― に関して手をこまねいているという意味ではない

バルセロナで行われているWorld Mobile Congressの基調講演を終えたFacebookのCTO、Bret Taylorは、TechCrunchのインタビューに答えて、モバイルにおけるプライバシーに対して、同社がいかに真剣に取り組んでいるかを説明した。つい昨日にも再燃した問題だ。また、同社の事業者課金実施におけるデベロッパーの役割についても触れた。

FacebookのS-1にある通り、モバイルはFacebookの一大ビジネス分野である。4億2500万人がモバイル機器でアクセスしており、同社のウェブビジネス以上の成長を見せている。Taylorは今日(米国時間2/27)、Facebookが8年かかって1億4500万人のデスクトップユーザを得たのに対して、モバイルがわずか4年で4億2500万人に達したことを明らかにした。

しかし時としてFacebookは、プライバシーに関してその成長に追い付いていけないことがあり、米国でも海外でも政府監視機関の注目を集めてきた。モバイルでは、状況はさらに問題含みであり、それは携帯機器の個人的な特性に加えて、殆どの人が常時携帯していることによる。

Taylorは、今後同社が何をする場合でも、デスクトップで提供するものとまったく同じプライバシー制御をモバイルでも提供することに全力を尽くすと語った。

「われわれのゴールは、システムのプライバシー制御を、できる限りすべてのデバイスから利用できるようにすることだ。これまでモバイルで進めてきたのは目的に応じたプライバシーだった。プライバシー制御はモバイルでもウェブと同じように簡単にする必要がある」と彼は言った。

逆に言えば、たとえわずかな人たちでも困らせることがあれば、Facebookほどの規模の会社にとっても問題になりうると彼は指摘する。「8億5000万人のユーザーがいると、あらゆることが統計的に有意になる。ごくわずかなパーセンテージであっても、意味のある数値になる」。

サービスの追加。Facebookはモバイルでできることを、徐々に増やしてきた。チェックイン、クーポンから今やアプリの分野まで。モバイル支払の提供への動きも、その一つだ。

Taylorは、Facebookが今年発表した事業者課金サービスで利用する企業がBangoであることを本誌に認めたが、他のサービスも関与する可能性も示唆した。

重要なのは、事業者課金への移行 ― たとえば仮想通貨であるFacebook Creditの購入が直接携帯電話の請求に入る ― によって手続きがシームレスになることだと彼は言う。「ワンステップの、本来のユーザー体験になる」。

しかしモバイル課金サービスは、Facebookの利益のためだけに生まれたものではない、とTaylorは指摘する ―  実際S-1には、Facebookが仮想通貨から得る利益は、広告と比べて微小であると明記されている。むしろ、AppleのApp Storeと同じく、支払いはFacebookデベロッパーによって動かされるものになるだろう。

「重要なのは、モバイルウェブをデベロッパーにとって使いやすいプラットフォームにすること」と彼は言う。「iOSとAndroidが占める〈心理的シェア〉とは裏腹に、われわれのモバイルウェブインターフェースのシェアはは、iOSとAndroidをあわせたよりも大きい。」

彼は、Facebookはこれまでデベロッパーに対して、Facebookでモバイルウェブアプリを動かすよう促進してきたと言う。「モバイルウェブアプリをFacebookで動くようにしてくれれば、われわれがトラッフィクを送り込む」とTayorはデベロッパーに約束した。しかし彼らの答えはノーだった。なぜならそこで稼ぐことが難しすぎたから。しかもユーザー体験もよくない。「支払い」こそが、これらのモバイルアプリの価値を存分にひきだすための鍵となる要素だ、と彼は言う。

しかし、それはFacebookの全ユーザーに提供されるものなのか?

Taylorが今日指摘したように、現時点で2500もの異なるタイプのデバイスがFacebookプラットフォームをアクセスしている。

また、スマートフォンのユーザーが地元のカフェにチェックインしている一方で、インドでの体験は、少なくとも今のところ、著しく基本的だ。彼によると、当地で最も一般的なモバイルでのFacebook利用形態は、サインインして友達リクエストをすることだ。

また、同じように異なる二つの体験には、多くの変化形がある。それは、Androidが幸せなひとつの大家族にみえる程の断片化である。

Facebookは十分これを認識しているようで、標準のグループ機能にこの任務を負わせようとしている。それがなにか効果的なポリシーへとつながるのかどうかは、まだわからない。それは、いずれ同社がこれらのユーザーをまとめて、収益化していくやりかたに影響を与えるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi)