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Facebookマーケティング・カンファレンスの重要ポイントまとめ

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Facebookは自社サイト上の広告を、インターネットのどこで買うよりも、より低リスクで当て推量のないものにするための大掛かりな計画を持っている。Facebookは広告をコンテンツにしたいと考えており、このたびのリーチ・ジェネレーターによって広告主は、固定料金を払うことで自分のコンテンツがファンの75%に見られることを保証される。水曜日(米国時間3/1)に行われたFacebookマーケティング・カンファレンスで発表されたものの中でも、リーチ・ジェネレーターは最も革新的だ。なぜならそれは、世界有数のブランドにCPCやCPMの強力な代替品を提供すると共に、Facebookが広告枠を効率良く使う方法だからだ。

リーチ・ジェネレーターを中心に同カンファレンスで発表されたビッグニュースを紹介し、それがマーケティング業界の景観をどう変えるのかを書いてみたい。

リーチ・ジェネレーター ― クリック当たり、あるいは表示1000回当たりで広告費を払う代わりに、リーチ・ジェネレーターでは、広告主が自社のFacebookページのファン数に基づいた固定料金を払う。するとFacebookは、そのページの記事を月当たりファンの75%、週当たり約50%のファンの広告サイドバー、ニュースフィード、およびログアウトページに表示する。ページの記事は通常ファンの16%にしか到達しないため、これは料金を払って配信先を増やす簡単な方法になる。

ただし料金は比較的高く、したがって世界有数の金持ちブランド向きである。Facebookによると、このサービスは3倍のROIを生みBen & Jerry’s[アイスクリームショップ]のようなクライアントではファンの98%にリーチできる。これによってブランドは、既に投資したFacebookページ上のファン基盤を活用することができるが、新規顧客を開拓するものではない。

リーチ・ジェネレーターはFacebookの特別広告アカウントチーム経由でのみ提供されるため、広告APIで使用される広告費がシフトされるかもしれないが、パイが大きくなるだけかもしれない。Facebookは、リーチジェネレーターの広告をどこの広告枠に載せることもできるので、これまで売れていなかったり、そもそも存在していなかった掲載場所からも売上を上げることが可能になる。

リーチ・ジェネレーターは、広告のターゲティングと計測という面倒をブランドからFacebookにシフトさせ、広告主が誤って一人のファンに複数回広告を見せ、他のユーザーを抜かすことも防ぐ。特定のメッセージをファンに行き渡らせることができるため、リーチ・ジェネレーターは、通常ブランドが山のようなテレビCMを買う巨大な国内外の広告キャンペーンの重要な要素となり得る。

ブランドページ用タイムラインタイムラインとカバー画像によって、ブランドはより明確にストーリーを打ち出せるようになる。固定表示記事を使えばキャンペーン記事を逆時間順にたどる必要がなくなり、ブランドはオープングラフのタイムラインアプリも利用できる。ファンからページへのダイレクトメッセージは、新しい顧客サービスチャンネルを切り開くものだが、Facebookページではデフォルト表示タブは使えなくなるので、「いいね!」やアプリの登録を観誘できなくなる。Facebookページをより複雑に、より高機能にすることによって、Facebookはサードパーティーによるブランドページ管理の価値提案を強化している。

新広告ユニット ― Facebookページの記事を、モバイルニュースフィードやログアウト時の広大な画面スペースに表示される広告に転換できようになった。これまではウェブのニュースフィードとサイドバーだけだった。Facebookのゴールは広告を、ユーザーが見てもいいと思うコンテンツやインタラクティブ体験へと転換し、それをサイトの空いた場所に載せたり、オーガニックコンテンツに紛れ込ませて目障りにならないようにすることだ。

新しい広告枠はFacebookの広告売上を加速し、創造的な広告キャンペーン戦略への道を開くものだ。中には行く先々で広告を見たくないユーザーもいるかもしれないが。またFacebookは、Offersのニュースフィード記事と、これまで数ヵ月にわたってテストされていた無料クーポンを配るための広告フォーマットを正式公開した。

リアルタイム・インサイト ― 広告のインプレッション、リーチ、広告について話している人々、クリック、ビデオ視聴、ネガティブフィードバック等のデータは、丸2日後ではなく記事を配信してから5~10分後に入手できる。これによってマーケターは、どのコンテンツがいちばん反応がよかったかを知ることができ、直ちに追加料金を払ってスポンサー記事広告にも表示することによって、人気の高い記事のリーチを強化できる。こうしてリアルタイム・インサイトは、Facebook上のブランドによるコンテンツの質を向上させると同時に、広告主により多くの宣伝費を使わせるのである。

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(翻訳:Nob Takahashi)