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やっと名刺が死ぬ, 名刺交換の100倍も濃い関係を簡単に築き維持できるHighlight

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South By Southwest(SXSW)の狂騒と派手な賑わいは、テキサス州オースチンで開催されるこの大規模なテクノロジとメディアのカンファレンスを、大衆的にブレークするためには狂騒と派手な賑わいが必要だと考えるアプリにとって、恰好の場にしている。では、これまでのTwitterやFoursquareやGroupMeやBelugaのように、来週のSXSWで大ブレークするアプリは何だろう?

ぼくが手持ちのチップを賭けるとしたら、その馬はHighlightだ。その今の姿に対してでなく、今後の可能性に対してだ。それは、ついにやってきた、そしてこれまで長年求められていた、名刺を要らなくするアプリなのだ。

この最近登場した位置対応のバックグラウンドアプリには、ぼくは2月の初めから注目していた。それは、旧友を見つけたり、新しい友人に会ったりすることが、チェックインという手間を要さずに簡単にできるからだ。でも、人によってはGlanceeを好むかもしれない。プライバシー保護がより厳格で、近くの友だちを見つけるアルゴリズムもきめ細かくてお利口だし、デザインが美しいからだ。あるいは、Foursquareで十分、という人もいるだろう(最近のFoursquareは変わりつつあるが)。もしかして、Facebook Messenger(元Beluga)があるからいいよ、という人だっているかもしれない。さらにまた、そのほかにまだ何十もある位置対応アプリのどれかをもっぱら使って、近くにいる人たちに接続している人も、いるに違いない。

凝り屋の新しもの好き(early adopter)であるRobert Scobleは、HighlightGlanceeの両方を細かく調べて、どちらも今年のSXSWの有望株だと宣言した。ぼくも同意見だし、実はそのことを記事にしようとしていたのだが、彼に先を越されてしまった(をあげるよ、Scoble)。

先週The Next Webに載った詳しい記事の中で、彼はこの二つのアプリを特別視する理由を述べている。それらは、スマホの上でバックグラウンドで動かしておくことによって、これから一緒にひまつぶしをするための友だちを見つけたり、そこらの見知らぬ人たちについて知ったり、待ち人が近くに来たら教えてくれたりする。

しかしそれだけではない。この二つのアプリは、これまでの位置対応アプリにはできなかった、長期的な接続を可能にしてくれる。その意味ではこれらは、リモートなコンタクトを共有するサービスでもある。おっと。このことはまだ、明示的に説明されている機能ではないが、しかしHighlightが来週行うアップデートで、それが明らかになるだろう。

ファウンダのPaul Davisonは、先週の木曜日に、新たな資金調達ラウンドについて発表したとき、次のように言っている:

オースチンでは、Highlightをもっと楽しいものにしたい。隠れ接続でユーザを驚かせたり、今会ってる人の情報を表示したり、1年後にニューヨークのどこかの喫茶店でその人たちと‘袖擦り合’ったときに、その人たちのことを思い出させてくれたりして…。

おやおや、彼はSXSWでの演出について語るつもりで実際は、Facebookを地下層とする新しいソーシャルネットワークについて語っている。HighlightもGlanceeも、ユーザデータのソースとしてFacebookを使うのだ。そのことが、来週のオースチンをおもしろくする。Highlightの真価は、ユーザが家に帰ったときにできている。しかもそれは、二日酔いのフライトで家に帰る者の全員が、心から必要としているものだ。新しい関係性の蓄積。名刺交換よりも、ずっと良いものを。

つまり、いろんなイベントで名刺交換をするけど、その代わりにHighlightを使うと、会って気に入った人や、‘気になった’人などをマーキングして保存できるのだ。そして、上のニューヨークの喫茶店のような例ではHighlightが、“この人は去年オースチンのTrendy Startup BBQで会ったRobert Scobleという人だよ”と教えてくれる。“今彼は2ブロック先のベーグル屋にいるから、行って挨拶したら”とかね。共通の友だちとか、Facebookのおすすめ(Like)のページを参照してその人のことを判断しなくても、Highlightが新しい行動データの層を作ってくれるのだ。

Highlight自身の具体的な将来計画は知らないけど、知らないのをいいことに、勝手に想像してみよう。今後の機能としては、グループの自動作成とか、‘オースチンでできた友人たち’のリストなどが作れる。カンファレンスの数週間後にHighlightを使って彼らにメッセージを送り、再会(再接続)するなんて、どう? それに、元データがFacebookだから、電話番号やメールのアドレス帳なども(設定次第では)共有できる。たとえばHighlightは、次のように教えてくれる: “Robert Scobleは連絡先を公開しているよ。ここをクリックしたら自分のアドレス帳へそれをダウンロードできるよ”。

という次第で、名刺は死ぬ。パーティーで服のポケットが名刺で満杯になることも、なくなる。酔っぱらってホテルに帰ると、それらの名刺はホテルの部屋のドレッサーに散乱し、あなたはそのことをすっかり忘れ、大あわてで帰りのフライトにやっと間に合う。Highlightなら、会ったその時点で今後もコネクトしたい人にはマーキングできるし、あとで都合の良い日に彼らに接続することもできる。

実際に1か月ぐらいサンフランシスコでHighlightを使ってみたが、会った人のことや、その人たちからのメッセージなんか、仕事が忙しすぎて忘れてしまっても、数時間後とか数日後に、しかも場所的には相当遠いところで、彼らのことをHighlightのおかげで思い出し、改めて接続し会話を続けることができた。 Highlightのおかげで旧友たちと接続でき、新しい人たちと会話を深め、旧と新の両方から、ライターとしてのぼくは、さまざまな大ネタ小ネタをもらっている。

というわけで、これからはスマートフォンさえあれば、新しい、そして永続する、友だちのネットワークを築けるのだ。

[オースチンのスカイラインの写真は、StuSeegerより。]

注記: Highlightには前々編集長でぼくの友だちMichael Arringtonの、CrunchFundも投資している。いや、VCのパートナーが友だちであるだけでなく、このVCの最大の有限責任パートナー(つまり最大の出資者)がAOLだ。ぼくにはCrunchFundとの財務的利害関係はないし、本誌TechCrunchが同社の投資先を扱うのは、記事として取り上げる価値があると判断したものだけだ。それは、投資者/投資会社がどこであろうと変わらぬ、本誌の原則だ。でも、この問題についてぼくと議論したい人は、コメントでどうぞ。

〔関連記事; (1)自分の居場所が分かるHighlightは女性には危険、(2)信頼していた友人が結果的にぼくのプライバシーをばらすHighlight。いずれも未訳。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))