モバイル支払いのSquare、iPadレジスターアプリに分析機能を追加。支払い処理総額は年間40億ドル

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本誌も報じた通り、モバイル支払いサービスのSquareは、レジスターに新しい運用機能とデータ分析機能を加える計画があることを今年1月に発表した。今夜(米国時間3/6)Squareはこの新機能をiPadの新アプリとしてデビューさせる。アプリは、現在のiPad用レジスターアプリと同じく、実際のレジスターのユーザー体験を再現するものだ。そしてこの新しい無料アプリ、Square Registerは本格的なPOS(販売管理)機能を備えている。アプリはここからアクセス可能。

新アプリはUIが全面的に改訂されており、Squareの消費者向けメンバーカード+支払い+店舗発見アプリ、Card Caseとの連携が強化されている。例えば店舗はCard Caseのディレクトリーに企業プロフィールを登録し、顧客がその都市で店を探した時に見つけてもらうことができる。Card Caseを使って客が店にやって来た時に通知されるしくみもある。

新アプリのUIは基本的に、商品が10点であれ1万点であれどんなリアル店舗にもぴったりに作られている。商品展示のカスタマイズ機能を使って、店のモバイル版を作ることもできる。また、店員ごとにレジスターで利用できる機能、設定、売上レポートの機密情報などを制御できる。iPadをワンタップするだけで、ワイヤレスでレシートを印刷したりドロワーを開いて釣り銭を出すこともできる。

新アプリには詳細なデータ分析機能があり、顧却の支払いデータや購入記録をセグメント化できる。ダッシュボードには基本的な売上情報と、支払い回数、小計、税、チップ、払戻し、口座への入金等最近の取引履歴を一覧できる。インタラクティブなデータ表示もあり、月別、曜日別、時間別、さらには支払い金額別にデータを見ることもできる。店主がウェブでSquareのアカウントにログインした時にもこれらのデータを見ることができる。

Squareは、年間支払い処理総額が40億ドルに達し、2011年10月時点の20億ドルから倍増したことも話した。

Squareにとってこの新アプリは、店主たちに大規模小売店が数年来享受してきたツールを与えるものだ。現iPadアプリは昨年公開され、多くのリアル店舗に利用されている。新アプリの狙いは、店舗経営の効率化に役立つ機能をさらに提供することだ。SquareはiPadを小規模店舗経営向けの主力デバイスにしようと考えている。

2011年はSquareにとって激動の年だった。同モバイル支払いプラットフォームを使ってカード支払いを受ける店の数は年末時点で100万店舗を超えた(米国でクレジットカードを使える店は800万しかない)。11月にSquareは、1日当たり1100万件の支払いを処理していると発表した(7月には400万件だった)Sir Richard Branson、Kleiner Perkins、Visa等の投資家が、この年を通じて1億ドル以上Squareに出資し、同社の最新の評価額は10億ドルになっている。さらにはApple、Wal-mart、Best Buy、Radio Shack、Targetらとも契約を結んでいる。

今年になってからも既に、SquareはOfficeMaxと一部のUPS営業所と新たに契約したことを発表している。そしてSquareが店舗向けにレジスターと分析機能の提供を開始したことで、2012年にはCard Caseのパーソナル化した使い方や、おそらく海外展開も見られるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)