お絵かきクイズ・ゲーム、Draw Somethingがあっという間に1200万ダウンロードを記録―iOSとAndroid双方でトップ
想像力に巧みに訴えかければ世界中のユーザーが飛びついてくるということをDraw Somethingは証明している。
ユーザーが描いた絵が何であるか友だちが当てるというこのゲームのデベロッパー、OMGPOPのCEOが私の取材に答えたところによれば、ローンチ後わずか1ヶ月で1200万ダウンロードを記録し、毎日平均して710万のアクティブ・ユーザーがいるという。アメリカのiOS App StoreとAndroid Market〔今日からGoogle Playと改名〕で無料版、有料版の双方でナンバーワンを記録中だ。このままでいけばDraw Somethingは例の不機嫌な鳥ども以来のモバイルゲームの大ヒットになりそうだ。
このゲームがどれほど驚異的な普及をしているか、他の人気アプリ、Temple Run、Words With Friends、 Instagram、Pinterestなどと比較してみよう。
- 最近のブロックバスター・モバイル・ゲームのTemple RunはApp Storeに登場以来5ヶ月になるが1日あたりアクティブ・ユーザーは700万に過ぎない(ダウンロードは2000万)。
- Words With FriendsはFacebookからログインするユーザーが毎日890万人を超える数少ない大ヒットだが、ここまで普及するには18ヶ月かかっている。またこの数字はモバイルとFacebookの両方からのアクセスの合計だ。
- アメリカでPinterestが月間1000万のユニーク訪問者を獲得するには5ヶ月かかった(comScore調べ)。
- Instagramのユーザーが100万人になるまで3ヶ月、1200万人になるまでに14ヶ月かかっている。これに対してDraw Somethingのダウンロードは先月始まったばかりですでに1200万アクティブユーザーを記録している(ただしプラットフォームは複数)。
OMGPOPのCEO、Dan PorterはDraw Somethingはユーザーの創造力を刺激する点でInstagramにもっとも似ていると説明する。
Draw SomethingはゲームとはいってもAngry BirdsやTemple Runとは違う。これらはたしかにすばらしいが、単独のプレイヤーによるゲームとしてデザインされているだ。WordsWith Friendsもすばらしいゲームでソーシャルな要素を取り入れているが、ゲームの舞台となるボードが固定されている点でやはりわれわれのゲームとは異なる。DrawSomethingの眼目はコミュニケーションだ。。このゲームは絵を描くことを通じてプレイヤーが友人たちと経験を共有して会話できるという点に本質がある。
Porterによれば、事実Draw Somethingは単なるゲームという以上の文化現象になっているという。このゲームんついてのツイートが1時間に50万にもなっているということだ。ユーザーによって描かれた画はすぐに5億枚を超す。
Draw Somethingはビジネスとしても大成功を収めつつある。プレイヤーは絵に標準以外の色を使いたい場合、料金を支払う。また相手の描いた絵が何であるか当てようとする際に、有料で答えを綴る候補の文字数を減らすことができる。0.99ドルの有料版はApp Storeで2位の売上を記録しているし、無料版でさえ9位のアプリ内売上だ。 Draw Somethingの成功はアメリカだけにとどまらず、AppStoreでは9ヶ国で有料・無料双方の部門でダウンロードの首位のアプリとなっている。
先週、PorterはAllThingsDのPeter Kafkaのインタビューに対し、OMGPOPはDraw Somethingチームの陣容を急速に強化中であり、サーバをAmazonから自社運営に移したと語った。またオリジナルゲームの巨大なユーザー・ベースがネットワーク効果を発揮して将来登場するであろうクローンに対しても優位になるだろうと述べた。
われわれはいっとき喧伝されたソーシャルゲームの多くがマンネリ化するのを見てきたが、このように独創的な新しいアイディアがユーザーから圧倒的な支持を受けるの見られるのは刺激的だ。デベロッパーはもっとどんどんユーザーの頭脳を刺激することに挑戦すべきだ。
[画像: Draw Something user Stereotripical]
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)