Interviews
hiring
hireart
employers

履歴書は嘘が多い, HireArtを使って本物の人材を見つけよう

次の記事

陸軍がジオタギングの危険性を警告

HireArt_logo

HireArtは、Y Combinatorを巣立ってこのほどロンチしたスタートアップだが、すべての雇用者が今日直面する大きな問題を解決してくれる。その問題とは、履歴書に嘘や誇張が多いことだ。求職者は往々にして、自分の履歴を飾りたがり、ときには自分の能力に関して公然と嘘をつくこともある。また、その逆に、有能な人材を見過ごすこともある。それはたとえば、その人があまりにも特異な経歴の持ち主である場合などだ。これらのことが、個人面接で分かることもある。しかし実際は、雇用後に履歴書の誇張に気づき、彼/彼女の能力不足が判明することが多い。

HireArtは、応募者を審査するためのもっと良い方法がある、と考えた。実際にその人に、仕事をやらせてみるのだ。

HireArtのセールスポイントを一言で言うと、こうなる: “もう履歴書で嘘はつけない”。

協同ファウンダのElli Sharefによると、このことこそが、履歴書がだめな理由だ。

応募者に履歴を書いてもらう、あるいは語ってもらうのではなく、HireArtは彼らに実際にいくつかの仕事をさせる。たとえば面接でExcelの名人だと主張した人に対して、雇用者はなにかのデータ集合を提供してExcelのモデルを作らせ、そのファイルをHireArtにアップロードさせる。クリエイティブ方面の志望者には、新製品の売り込みスピーチをさせてみるのもよいだろう。

HireArtを作ったのはYale大学の3人の学友、SharefとDain LewisとNicholas Sedletだが、彼らは実際に企業で働いた経験から、このアイデアを思いついた。彼らが仕事をしたのは、Goldman Sachs、McKinsey、不動産会社など、いずれも大企業だ。

“面接試験のやり方が標準化されていなくて、質問なんかも恣意的でランダムね。もっと確実に、良い人を見つける方法があるはずだ、と思ったわ”、Sharefはこう説明する。研究の結果彼らは、ワークサンプルが適材を見つけるための最良の方法だと悟った。

特定の職能を探している雇用者は、HireArtのライブラリから定義済みのテンプレートを選ぶか、またはテンプレートを自作する。目的とする職能に応じて、4つか5つの質問を選ぶ。“マーケティングピッチを作りなさい”*、“ビジネスプランを書きなさい”など。とにかく、話すだけでなく、就職志望者が実際に自分のスキルを示せるワークサンプルを選ぶ。〔*: ピッチ, pitch, 売り込みトーク。〕

志望者には質問のリンクが送られ、そこに書かれている課題を自分の都合のよい時間にこなす。課題の種類によっては、テキストのほかにビデオやファイルのアップロードも必要になる。完成したタスクは、自分でリビューしてもよいし、HireArtにリビューをお願いしてもよい。

HireArtは大学教授や業界のエキスパートから成る採点者チームを擁していて、彼らがパートタイムで答を審査し、上位成績者数名を雇用者に推薦する。雇用者は、彼らに対し個人面接を行う。

今は20社近い企業がHireArtのサービスをテストしている。探している職能は、シリコンバレーのスタートアップのマーケティング担当者や、ロンドンのスタートアップの若手オペレーションマネージャ、Fortune 500企業が求める夏期インターン、などなどだ。

雇用者が年配だったりして技術にうといばあいには、HireArtが技術的サポートも提供する。意外にも、同社によれば、志望者たちはHireArtの最新テクノロジを利用したやり方にびびることはなく、むしろ自分の技能を示せる良い機会として歓迎している。

“労働市場に歪みがあって、中高年の有能な人材がなかなか就職できない。就職しても、本来の技能が生かされていない”、とSharefは言う。彼女の説明によると、HireArtはこういう人たちにとって、自分の技能と価値を証明して若い人たちに勝つための機会として、受け止められている。

さらにこのシステムは、紙の履歴書を使わない求職/求人活動の普及を促し、また志望者が職歴を話し技能を実際に示すための媒体を、紙からビデオへと移行させる。それによって雇用者は求職者の性格や心の動きも分かり、彼らが本当に求める適材か否かが分かる。

Sharefが指摘する現行方式(==履歴書方式)のもう一つの問題点は、粉飾履歴書にだまされることだけでなく、逆に、本物のダイヤモンドを見落としてしまうことだ。今の履歴書方式ではどうしても、そこに書かれている立派な学歴や職歴に目が行ってしまうので、“本物の人材”が見つけにくいのだ。

近い将来、HireArtは雇用者からの現用フィードバックに基づいて、定義済みの質問集合をもっと磨く予定だ。求職者の技能がもっとよく分かるような、ワークサンプル課題にすべきだろう。また長期的には、HireArtが集積したデータに基づいて大学のカリキュラムを改善してもらい、雇用者たちの実際のニーズをよく反映した教育課程を実現したいという。

HireArtのシステムは、これまた新人のスタートアップTakeTheInterviewにやや似ている。こちらは応募者が、面接の質問にビデオで答えるのだ。でもこれは、志望者にとっては楽でも、多くのビデオを見なければならない雇用者側がたいへんだろう。また、ビデオで質問に答えること自体は、HireArtのサービスの一側面でもある。

HireArtの料金は、ケースバイケースで決められている。雇用者は、ここでユーザ登録ができる。

[原文へ]
[jpTechCrunch最新記事サムネイル集]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))