Sean Parkerがインターネット上の変革について: SOPAの敗北は“ナードの春”だった

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sean parker

Al GoreとSean Parkerが同じ部屋にいることは、なかなか想像しづらいと思うが、South by Southwest(SXSW)の今日の午後(米国時間3/12)のステージにはご両人が登場し、共に同じ話題を語った。民主主義というシステムは、さまざまなロビー勢力の金で骨抜きになっている。しかしインターネットは、この現状を修復できる、と。

“インターネット上の新しい通信手段やメディアが次第に政治を変える役割を発揮していく。それによって政治は、もっと効率的になる”、と語るParkerは、Napsterの創始者、初期のFacebookの協同ファウンダ、Causesの協同ファウンダ、それに投資家としては政治活動支援サービスVotizenや、支援グループの構築管理サービスNationBuilderなどに投資している。その彼がとくに強調するのは、インターネットが政治に参入する際の“敷居を低くし”、巨額の政治資金を集めなくても効果的なキャンペーンができることだ。

Goreもほぼ同意見だが、彼がむしろ期待するのは、Parkerが言うような政治のビークルとしてのインターネットよりも、インターネット自身に政治を変える力があることだ。政治家としての彼の人生の中でそれが、“もっともエキサイティングな”ことの一つだったと。また彼は、Malcolm Gladwellが唱える、“FacebookやTwitterなどの上で候補者やその主義主張をLikeしたりリツイートするような感情は、気まぐれで、ひ弱で、長続きしない”、とする説を、彼自身の懸念として取り上げた。Parkerもそのことを認めて、Causesやそのほかのサイト上では“新しい話題が次々と短期的に盛り上がるが、本当に必要なより深い対話的関係は構築されない”、と言う。ただしこの傾向は、“どのプラットホームでも成長の初期には必ずある”、と。

Parkerによると、体制を変えるために克服すべき最大の課題の一つが人びとの無関心だ。みんなが、“自分がこの変革過程の一部である”、と自覚し、“自分に何かを動かす力があり、その力が連鎖反応的に拡大していくこと”を、実際に体験する必要がある。言い換えると、ソーシャルメディア上の自己は一人の孤立した“一票”ではない、と理解する必要がある。そしてParkerによると、そういう自覚と理解を持てるためには“小さな勝利の積み重ね”が必要である。SOPAとPIPAの劣勢化と最終的な敗北は、初めは反対運動がインターネットの上で小さく始まったにすぎないが、現在は確定的になっている。それはまさに、“アラブの春ならぬ‘ナードの春’だった”*、とParkerは言う。〔*: ナード, nerd, コンピュータおたく族。〕

また、Parkerによれば、変革の具体的な第一歩、その短期的だが強力な潜在力は、ローカルのレベルで生ずる。

“変化は、目に見える分かりやすい形では始まらない”、とParkerは言う。“上院議員の選出方法、金とマスメディアが支配する選挙、こういう、目に見える大きなものは変えるのに時間がかかる”。

彼が引用した最近の調査では、合衆国にはおよそ80万の選挙で選ばれる役職がある。そのうち6人に一人は、人生にある時点で公職に就く。それらの公職の多くは、州の水道委員とか市の監査役など、有権者がほとんど何も知らずに投票するような役職だ(当選するのも上院選や大統領選より簡単だ)。このような“情報の非効率”こそ、インターネットが直していけるものだ。

[写真(Le WebでのParker): flickr/LeWEB 11]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))