Amazon、過去最大規模のライセンス契約:Discoveryとの提携でAmazon Instant Videoの提供コンテンツ数が一気に増加

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IDC報告:今はiPadがタブレットを席巻しているが、2016年にはAndroidが抜くだろう

amazon-instant-videoAmazonが番組動画配信でDiscovery Communicationsとライセンス契約を結んだと発表を行った。Discovery Communicationsは、ディスカバリーチャンネル、TLC、アニマルプラネット、Investigation Discovery、サイエンスチャンネル、ミリタリーチャンネルなどのテレビ番組を提供している企業だ。Amazon CEOのJeff Bezosによると、過去最大規模の配信番組追加になるとのこと。米国ではAmazon Prime契約者に向けてストリーミング配信を行い、Discovery Communicationsが過去25年間にわたって制作してきたスペシャル番組などの提供もできるようになるそうだ。

言うまでもないことだが、各チャンネルでは有名番組が放映されている。たとえばディスカバリーチャンネルの「突撃!大人の職業体験」、TLCの「Say Yes To The Dress」、アニマルプラネットの「クジラ戦争」などがあり、また「Cake Boss」、「怪しい伝説」(個人的には大好きだ)、「サバイバルゲーム」(こちらも人気が高い)、「Shark Week」なども人気を集めている。

ディスカバリーからの番組は、年額79ドルで米国のAmazon Primeを利用している人に追加料金なしで提供されるそうだ。ちなみにこのAmazon Prime(米国版)では翌日配送サービス、Kindle向け貸本ライブラリなどのサービスが提供されている。

ちなみにAmazonによれば、Amazon Instant Videoでストリーミング視聴可能な番組本数は17,000本以上であり、またレンタルないし購入用には120,000本の番組が提供されているとのこと。先月にはViacomと同様の契約を結んでおり、その際にはストリーミングで提供するサービスが15,000本になったとしていた。今回のDiscoveryとの契約によって提供コンテンツ数がまた大幅に増えたということになる。ちなみに12月の段階では、提供コンテンツ数は13,000本ということだった。もしAmazonがこのペースでコンテンツ数を増やしていくのなら、2012年にはAmazon Instantの存在価値も大いに変化すことになりそうだ。

またAmazonはKindle Fireタブレットの利用者に向けては無料プロモーションでPrimeサービスを提供している。Prime会員数については1000万を超えるのかという噂もあったが、2月にリリースされたBloombergのレポートによれば、300万ないし500万程度だとのことだ。

今回のDiscoveryとの提携話などは、Amazonのコンテンツライブラリの充実に大いに役立つこととなる。但しAmazonにとってはコンテンツ数が増えればOKというわけではなく、これがさらにKindle Fireタブレットの売上増にもつながってこそ成功ということになる。IDCの発表した数値によれば、2011年Q4に出荷されたタブレットのうち16.8%がKindle Fireであったとのこと。これは470万台ということになり、Androidベンダーとしてみても最大規模となる。現在のところは米国内のみでの扱いだが、Androidを利用する端末展開についても将来有望であると言えよう。但しAppleのiPadとは比べるべくもない数値ではある。iPadの方の出荷台数は1540万台だと言われている。割合で示せば2011年Q4に出荷されたタブレットの54.7%がiPadであったということになる。つまり提供しているビデオコンテンツにしても、iTunesで提供されるものと比較すると大いに差を開けられている現状であるわけだ。

今回の契約については、Amazonのホームページでも言及されている。

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(翻訳:Maeda, H)