mixiモール
mixi mall

ミクシィとDeNAによるソーシャルコマースのmixiモールは今日からスタート

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1月にすでにお伝えしていたが、ミクシィとDeNAによる共同事業のソーシャルコマースが「mixiモール」として今日からサービスすることが発表された。やはり、この仕組にはビッダーズが使われていて、ビッダーズに出店するマーチャントはmixiモールにも出店するかどうかを選べる。オンラインショッピングに必要な商品管理や決済についてはビッダーズ側の仕組みを使うが、購入する側のアクションについてはmixiが提供することになる。では、何がソーシャルコマースなのか。

今回ミクシィが採用したのは、グルーポンのような共同購入(彼らの言葉では共同消費)のようなものではなく、友達同士のコミュニケーションの中でものが欲しくなるような共感消費タイプのコマースの形である。また、Facebook上ではいくつか登場してきているが、誕生日に誰かにギフトを送るといったものではなく、あくまでも購入者は「自分」であり、買ったものや欲しい物に対して「きになる!」や「もってる!」といったボタンを押すことによって、ソーシャルグラフ上の友人に伝えたり、mixiモールのトップページで友人に表示されることになる。ここから新たな購買の導線をつくろうとうのが、彼らが選択したソーシャルコマースである。

こういう選択をしたものの、僕が聞いたところによると、ミクシィではもちろん共同購入型のソーシャルコマースも検討したのだという。たとえば、グルーポンのようなモデルだとか、誕生日を向かえる人へのギフトをみんなで一緒に購入するといった、共同購入型のサービスはすでにいくつも存在している。しかし、mixiで共同購入型のソーシャルコマースを開始するにあたってはそのための商品開発が必要になってくるだろうということだった。そのリサーチに手間どっていては、いつまでたってもコマース事業が開始できないから、今回のようにまずはすぐに開始できる形でスタートさせたのだという。ここのところmixiはサービスの投入が遅れていた感もあるから、たしかにその選択はよかったのかもしれない。

当初から1500店舗、350万点の商品が用意されるということなので、ショッピングモールとしては充分な体をなしているし、一から自分たちでマーチャントの開拓をしていたのだとしたら、ここまではすぐには到達できなかっただろう。当初からPCのみならずフィーチャーフォンとスマートフォン向けにサービスしているのは幅広く使われているミクシィらしい対応と言える。

ただ、こういったソーシャルコマースが従来のショッピングモールと違った結果をもたらすのかはまだ未知の状態だ。たとえば、単純には商品に対して気になっているや購入したといった情報であれば、既存の店舗がmixiチェックのような仕組みを導入するだけでmixiのソーシャルグラフ内の友人に伝えることもできるだろうし、Facebookでも当然同様のことができる。楽天にはmixiチェックなどのソーシャルボタンも設置されているし、それがどれだけの効果を発揮しているのかどうかはわからないが、現実に店舗側は導入していなくもない。

mixiモールの強みは、むしろ、mixiが直接ショッピングモールを持つということで、ショッピングをいままでしてこなかったユーザー、しかもmixiの中心ユーザーである20代前半を中心とした20代のユーザーとのコンタクトポイントをマーチャントして持てることのほうが大きいのかもしれない。mixiはコミュニケーションが中心のサービスだから、ユーザーには、そこで商品が買えるという思いはなかったと考えられる。もしかしたらそれには興味を示されないかもしれないが、ショッピング慣れしていないユーザーであれば、いつも使っているmixiで買い物ができるのは便利と考えるかもしれない。

それ以外にもFacebookページでは盛り上がらないが、mixiページでは盛り上がるといったファッションブランドなんかもあるようで、それはそれでmixiのユーザーにターゲットするとうまくいく商品などもあるのだろう。

ミクシィは昨年から伸び悩みを見せていて、特にいままで頼っていたは広告収益は、ユーザーベースの伸びもいまのところ止まっていて、伸長できていない。だから新たな収益源の確保が必要となっていると考えられる。そもそも自身のプラットフォームをオープン化してゲームなどをサードパーティーより提供してもらう形式を採用したのは、DeNAやGREEに先駆けていたが、それもいまは後手に回って本格的にゲームにテコ入れを始めたのは昨年後半からだ。だから、コマースも重要な収益源として考えているのだろう。