Facebook Disconnect
Disconnect.me
Disconnect
Brian Kennish

個人データをビッグサイトの横暴から守るDisconnect(元Google社員の作品)が法人化, 資金を獲得

次の記事

アメリカ上院でクラウドファンド法案が大差で可決―その意義を法案推進の中心人物に聞いた

Screen shot 2012-03-22 at 7.11.41 PM

共有の拡大とソーシャル化の蔓延により、クッキーが取り入れる情報は肥大し、検索もユーザのソーシャル情報を見て動作する、自分のソーシャルグラフを多くの商用サイトが常時参照している。という時代に、まだまだ、プライバシーを重視する人たちがいることは嬉しい。以前、Googleにいた人たちの中にも!。2010年10月に、GoogleのエンジニアBrian Kennishが作ったFacebook DisconnectというChromeエクステンションは、サードパーティのサイトからのFacebookへのトラフィックをすべて遮断し、Facebookだけにはアクセスできる、というものだった。そのエクステンションはたちまちヒットし、2週間でアクティブユーザ数が5万に達した(現在は20万)。その勢いに押されてKennishはGoogleを辞め、Webユーザが自分のデータのコントロールを自分の手に取り戻すための仕事に、本腰を入れて取り組むことになった。

その後、その元Googleエンジニアは、Disconnectをロンチした。それは、Facebook Disconnectに使われている方法を、Digg、Google、Twitter、Yahooなどのビッグサイトに適用し、閲覧中のデータトラッキングを不能にするアプリケーションだ。

今では各週のアクティブユーザが40万を超えるまでになり、彼のそのプライバシー保護ツールは作者であるKennishの予想を超える人気作品になった。そこで彼は、最初はサイドプロジェクトにすぎなかったDisconnectを正式に企業化することに決め、もう一人の元GoogleエンジニアAustin Chauや、消費者の権利保護活動家Casey Oppenheimらと共に、Disconnect.me社を創業した。

同社の公式ロンチは昨年で、その企業哲学はきわめてシンプルだ: 個人データは人に属し企業に属さず。同社チームは今、Disconnect.meを単純なアプリケーションから各個人が利用できるプラットホームに変身させようとしている。すなわち、Kennishによればそれは、自分のオンラインデータに誰が何をするかを各個人が完全にコントロールできるプラットホームだ。その第一段階はまず、個人情報が完全放任でサードパーティに流れて行かないようにすること。そして第二段階は、ユーザが自分の個人情報の共有のされ方をコントロールできるようになることだ。このビデオでお分かりと思うが、彼が構想する個人情報の制御権をめぐる権利奪還闘争、データをめぐる個人の“独立戦争”の規模は、すこぶる大きい。

チームは改革運動の軍資金として60万ドルをHighland Capital Partnersから調達した。ほかにCharles River Venturesと、エンジェル投資家David Cancel、Mark Jacobstein、Ramesh Haridas、Vikas Taneja、Chris Hobbs、Andy Toebbenらもこの投資に参加した。

この新たな資金獲得を祝賀し、また、Googleによるプライバシーポリシーの一元化(これまでは各製品ごとに70以上あったポリシーを一つにまとめた)への対応方法をユーザに与えるために、同社は、ChromeとFirefoxとSafari向けに、Google DisconnectとTwitter Disconnectをロンチした。

これらのエクステンションはFacebook Disconnectと同類のものであり、先日Facebook DisconnectがFirefoxとSafariにも対応したことに、続く動きだ。しかしもちろん、Kennishの名をFrictionlessの作者として知っている人もいるだろう。Nik Cubrilovicと共作したこのソフトを使えば、Facebook上でニュースを読まされずにFacebookアプリをダウンロードできる(本誌の紹介記事がここにある)。

Frictionlessは、ソーシャルニューズの強引なうっとうしい読まされ方に対する、すばらしいソリューションだが、アクティブユーザはピーク時で約3000しかなく、またFacebookがUIを変えていて、それへの追随が困難なため、目下このアプリは“休眠中”だ。ユーザからの強い要望があれば、たぶん復活すると思うが。

一方Disconnect.meは、何千もの企業がユーザの閲覧履歴や検索履歴などから個人データを調べたり分析したり、あるいはそれらをオークションすることを防ぐ。それにDisconnect.me自身は、自分の仕事のためにWeb上の個人データ(IPアドレスなど)を見たりはしない。ユーザが自分の意思で与えたメールアドレス以外は。

今日(米国時間3/22)Gizmodoに、検索履歴の利用をめぐるGoogle批判記事が載ったが、一般的かつ全世界的にGoogleへの批判が高まっている今日このごろは、Kennishらの仕事がますますタイムリーに受け入れられることだろう。

詳しくは、Disconnect.meのホームページを見よう。

[原文へ]
[jpTechCrunch最新記事サムネイル集]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))