Kevin Systrom、Instagram収益化の方策を語る

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instagram logo少々前(現地時間3/21)になるが、Instagramの共同ファウンダーであるKevin SystromがFederated MediaのSignalカンファレンスに登壇した。とくに目新しい発表はなかったが、今後の方針についての簡単な説明を行なっていた。すなわちInstagramの「ビジネスモデル」についての取り組みに力を入れていこうという話だ。

登壇後、まず話題にのぼったのは利用者数についてだった。「現在のところ2700万の利用者がいる」というもので、既に報じられている情報とさほどかわりはないものだ。ただ、ひとたびInstagramを開けば、その日のうちに8回も開いてみることになるというのは興味深い情報だった。リーチの面からみても、またエンゲージメントの面から見ても、Instagramというのは広告業界からみて非常に興味深い対象となっているわけだ。Instagramの用途と合致するような場合、とくに広告効果を発揮することとなりそうだ。

「私たちのサービスの肝は『写真』です」とSystromは言っている。「広告においても『写真』を使って対話を行なっているのです」とのこと。

Systrom曰くInstagramは、そうした見地からみても「ディスプレイ広告の分野で大きな可能性を持つサービス」であるということになる。Instagramにはまだ広告プログラムが導入されていないが、Instagramを活用しようとする企業ブランドの動きは既にはじまっている。今回Systromは3つの分野に言及していた。まず最初はプロモーションとしての活用だ。たとえばバーバリーではファッションショーでの写真をInstagramに投稿して、そこにInstagramの特徴でもあるフィルタなども活用した上で広告にも再利用している。

「こうした試みが面白いのは、Instagramへの投稿がまるで広告のようには見えないということです」とSystromは言っている。「Instagramにファッションショー写真が投稿されると、それはある種のエンターテインメントのように見えるのです」とのことだ。

また、イベント時にはInstagramでライブ報道を行うこともできる。たとえばグラミーやサンダンスではそうした使い方がされていた。さらにInstagramに特化したキャンペーンとしての活用事例もある。たとえばティファニーは「ラブ(愛)」がテーマの写真の投稿を呼びかけていた。そしてInstagramのAPIを使って自らのウェブサイトにも写真を掲載していた。またWarby Parkerはファンたちと「Instawalk」を企画した。散歩の途中でWarby Parkerの眼鏡をつけた写真をアップロードしていくというものだった。

こうした内容を報告してSystromが降段しようとしたとき、司会のJohn Battelleから質問が飛んだ。すなわち、紹介された事例はいずれも素晴らしいものだが、Instagramにとっては全く利益になっていないではないかというものだ。Systrom曰く「挙げた実例はいずれも、Instagramという新しい形のソーシャルネットワークを活用しようとするプロトタイプとでも言うべきものだ」とのことだった。有料広告モデルの投入時期について言及はしなかった。しかしどのような形のサービスがもっとも利益をあげるのかについて熟慮を重ねているところとの話だ。おそらくは表示回数を多めに調整したり(プロモーションやキャンペーンといった形)、写真が多く話題に登場するような仕掛けを用意しようとしているのだろう。

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(翻訳:Maeda, H)