Y Combinatorのデモ・デーは過去最大の66社が参加―内容はモバイル系が急増

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Y Combinatorのデモ・デーにはついては報告すべきことがたくさんある。今回Y/Cの「冬のクラス」を卒業するスタートアップは過去最大の66社に上った。今までのクラスと比べて数が多いだけでなく、内容もはるかにバラエティーに富んでいた。また女性やマイノリティーの起業家の数も増えた。会場のコンピュータ歴史博物館に詰めかけた聴衆もこの種の催しで考えられる最高のレベルだった。シリコンバレーのエリートが揃って顔を見せたのに加えて、アメリカ中、世界中から有力投資家が来た。

しかしいちばん印象に残ったのはここでローンチされた各種プロダクトの内容だ。今日プレゼンを行った39社のうち、15社はモバイルを主要なターゲットしていたと思う。

もちろんこれは予期されたことではある。フィーチャーフォン、iPhone、Androidからの訪問者はすでにデスクトップからの訪問者を何百万人も上回っていることがさまざまな調査で明らかにされている。テクノロジーの指導的な論客は口を揃えて、「近い将来スタートアップはウェブより先にモバイル市場を目指すようになる」と予言している。

Y Combinatorがスタートしたのは2005年で、スマートフォンが主流に躍り出る前のことだった。Y Combinatorは比較的少額のシード資金を提供し、野心的なITスタートアップの起業を助けるというコンセプトのパイオニアといってよい。私は2007年のクラスに参加したから直接身をもって知っている。私のクラスの参加者はほとんど全員がウェブ・サービスを作ろうとしていた。Reddit、Dropbox、AirBnbなど現在すでに大きく成長したスタートアップも大半はそのカテゴリーに属する。

しかし今日、ことにはっきりとしたモバイルへのトレンドはここ数年の間に準備されたものだ。たとえばそのパイオニアの一つに最近買収されたロケーション・サービスのLooptがある。パートナーのHarj Taggarによれば、 2010年に登場した各種データをモバイルで同期させるSimplenoteなどがこのトレンドの先駆者だろうという。その後Androidが爆発的に成長したことがモバイル市場をより一層魅力的にした。

今日発表を行ったスタートアップについて、もう一つ気づいた特長はいずれも実用性が高かったことだ。ゲームや単なるユーティリティーではなかった。たとえばPlanGridは建設現場においてiPadで設計図を共有するアプリで、今月始めに公開されてから急激に成長中だ。MedigramはHIPAA(医療保険の相互運用性と責任に関する法律)準拠の病院向けメッセージ・システムだ。このサービスは将来、重要な医療情報をさまざまなモバイル・デバイスで即座に共有できるようにすることで、緊急の判断を求められる医療現場を助け、ひいては人命を救うことを目標にしている。

ここしばらくYC傘下のスタートアップはますますモバイル色を強めていくのではないかと思う。次回はモバイルが50%を超えるかもしれない。今日発表を行ったモバイル向けスタートアップのリストを紹介しておこう(登壇順)。

Plangrid — タブレットで設計図を共有する
Medigram — 医師向けチャットサービス
Popset — グループ写真アルバム
SendHub — 組織向けSMS
Lvl6 — ソーシャル・モバイル・ゲーム
Midnox — ビデオカメラ・アプリ+ビデオ・ホスティング
Sonalight — ボイス・チャット(自動車運転中)
Flypad — スマートフォンをゲーム・コントローラに
TiKL — ウォーキートーキー・アプリ
Kyte — 子供向け携帯を設定するソフトウェア
Pair — 恋人同士のコミュニケーション・アプリ
Per Vices — ソフトウェア・ラジオ
iCracked — タブレット修理ネットワーク
Socialcam — ビデオ共有
Exec — モバイル便利屋サービス

TechCrunchが今日紹介したのは以下の各社だ。

YC Demo Day Session 1: PlanGrid, Medigram, Zillabyte, HireArt, Flutter, Givespark, Popset, SendHub, Screenleap, Coderwall, LVL6

YC Demo Day Session 2: Midnox, 42Floors, Sonalight, Your Mechanic

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+