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Forkwellはエンジニアのためのソーシャルサービス

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エンジニアのためのコミュニティーサービスは数多くあるが、今日からスタートするForkwellはいままでのサービスと違っていて、エンジニア自身によるセルフランディングが実践できるソーシャルサービスである。Facebookのアカウントを使ってForkwellにログインして、自分が持つスキル名で自身をタグ付けできる。たとえば、あなたがRubyエンジニアだとすれば、RubyだとかRuby on Railsだとか、あるいはGit Hubだとか言語だけでなくツール類なんかをスキルタグとして登録する。そうすると、あなたと一緒に仕事をした経験のあるエンジニアや、あなたをよく知るエンジニアがあなたのスキルを評価してそのスキル1つ1つに対して清き1票を投じてくれる。そうして、その得票数が多ければ、多いほど、あなたはそのスキルのエキスパートだということになる。

Forkwellはいわばエンジニアのソーシャルネットワーキングサービスだ。ただ、単純な友達同士のつながりだけでなく、友達の持つスキルを評価しあうことで、自分が周りのエンジニアからどう評価されているかを可視化しようというものだ。これによって、あなたが周りのエンジニアによってどう評価されているかがわかってくるというわけだ。

このサービスを開発したgarbs取締役の大岡由佳氏は自身もRubyのエンジニアとして活躍するが、エンジニア自身がもっと横のつながりをもってセルフブランディングをして一人ひとりが高い評価を得るべきだと考えている。エンジニアがスキルを高めあって、最終的には高い給与を勝ち得るべきだというわけだ。

Forkwellが面白いのはセルフブランディングがヘタな人もいるので、もしあなたがRubyプログラマーだとして、自身でRubyのスキルタグを自分に付けなくても、誰かがそれを付けてくれるかもしれないといことだ。とかく日本人は謙虚なのでコミッタレベルじゃないとRubyプログラマーだと名乗れないなんて思っている人がいるかもしれないから、友達がどんどん評価してくれたほうがいいのかもしれない。そして、スキルを評価するだけじゃなくて、自分が執筆したり講演したりした活動なんかをパブリケーションとして登録することもできる。

こういう仕組みだがら、もしユーザーが増えて評価が活性化すれば特定のスキルを持っているエンジニアを見つけ出すのは簡単になる。大岡氏によれば、現在スキルの評価は誰がいれても同じ1票だが、今後はそのスキルで高い評価を得ている人が入れた1票は重みを持たせることなんかを考えているようだ。さらにはゲーミフィケーションの要素も取り入れて、評価に応じてユーザーに「称号」(バッジのようなもの)を与えようとしている。

さて、このForkwell、うまくワークすれば、エンジニアの評価コミュニティーとしては非常によく設計できているようにも思える。開発しているgarbsはソーシャルメディアを使った人材サービスを手がける会社で、すでにSocial Job PostingというFacebook向けのソーシャルリクルーティングサービスを提供している。なぜそういった会社がこういうサービスを提供するのかだが、garbsはForkwellを最終的にはエンジニア向けのリクルーティングサービスにもしていきたいと考えているようだ。

リクルーティングサービスの提供は数カ月先になるようだが、ある企業がエンジニアを採用したいときに、企業はForkwell内のエンジニア経由でその企業に入りたい人材の紹介を受けるようになっている。「紹介」が前提の人材採用サービスで、紹介したエンジニアに紹介料が入るような仕組みを考えているようだ。Forkwellのベースにあるのが評価をするシステムなので、人材の紹介もその流れに沿って行われるというわけだ。

人材サービス業界4団体による「人材サービス産業の近未来を考える会」の報告によれば、メディアなどへの人材広告掲載、スカウトなどに次いで、紹介ベース(縁故)での転職は23.4パーセントもあるそうだから、この仕組み自体は意味がありそうだ。

いずれにせよ、エンジニアの注目度は高まっている。こうやってエンジニアの存在の透明性を高めることで、エンジニアは企業に所属していたとしても、新しい職のオファーだとか、同じスキルを持った人たちを見つけて交流することができやすくなる。企業にとってみれば、自社の優秀なエンジニアの囲い込みは難しくなり、エンジニアにとっていい環境を提示しなければ、エンジニアが逃げ出しかねないことがわかる。いよいよエンジニアが大事にされる時代がやってくるのかもしれない。

なお、garbsは日本ベンチャーキャピタルからの第三者割当増資による6,000万円の資金調達の実施を決定している。それ以前は昨年11月にサイバーエージェント・ベンチャーズより同じく第三者割当増資による増資を実施している(調達額は明らかにされていない)。今回の6,000万円をあわせて会社設立から1億3,000万円強を調達している。株主は経営陣、グループ会社のgrooves、サイバーエージェント・ベンチャーズ、日本ベンチャーキャピタル、ほか個人投資家となっている。