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無料のモバイルアプリアクセス分析サービスFlurryが大改造でファンネル分析などを導入

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どんなモバイルアプリでもソーシャル化できるサービスSocialize–エンドユーザ1000万を達成

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サンフランシスコのFlurry(日本語関連記事)はそのモバイルアプリのアクセス分析製品から直接収益を得ていないが、その普及ぶりはすさまじくて、iOSアプリの3つに1つ、GoogleのAndroidアプリストアからダウンロードされるアプリの4つに1つがFlurryを使っている。

同社はこのほど、そのアクセス分析製品を大改造して、カスタム(==ユーザ別)ダッシュボードとアラートとファンネル分析(funnel analysis)を加えた。これによりユーザ企業は、たとえば3日後や7日後のユーザキープ率、訪問数に対する実売率あるいは実売実数など、経営上の重要データを把握できる。このカスタムダッシュボードの例を見ると、ユーザがアプリをダウンロードしてから何日ぐらい使い続けるかという、一種の“回転率”の値も示されている。

アラートは、ユーザ数が急増あるいは急減したとき(など)の通知だ。モバイルアプリの提供者は1日に一度、メールでアラートを受け取る。複数種類のアラートをセットアップすると、それらすべてが一通のメールで知らされる。

ユーザの利用状況をより詳細に知るためには、ファンネル分析が役に立つ。ユーザは仮想通貨を買っているだろうか? ユーザはゲームのレベル20まで行けているだろうか? ファンネル(funnel)はじょうごの意味で、じょうごの入り口の広い部分が単なるアプリ立ち上げなど…だれでもやること…に相当し、最下部の細い部分が、たとえば仮想グッズの実購入など、最終的な利用局面を表す。Flurryが提供するじょうごには2タイプあり、ひとつはアプリ内のイベントを調べ、もうひとつは複数のアプリ間のイベントを調べる。複数のアプリを提供していて、あるアプリの中で別のアプリを宣伝しているデベロッパにとっては、後者が重要だ。また、ゲームアプリで使うと、ユーザがどこで退屈してやめてしまったか、などが分かる。デベロッパはそんな場面で、別のゲームにユーザを誘ったりできるだろう。

Flurryには、Apsalar、Localytics、Kontagentなどアクセス分析の競合相手が多い。しかし2008年創業のFlurryは今やベテランで、17万のアプリで使われている。同社が各月に見るスマートフォンやタブレットはおよそ5億台、調べるデータトランザクションは3000億件、1日に見るユーザセッション数は12億に達する。Flurryは、iTunesストアの人気アプリ上位25本の、18番目に位置している。

しかもその成長は、衰える気配がない。12月以降で新たに加わったアプリはデベロッパ数1万社、アプリ本数35000だ。過去3か月で同社が調べるユーザセッション数は50%増加した。そのほかのアクセス分析プロバイダにも、それぞれ持ち味はある。たとえばKontagentはかなり前から、モバイル上のソーシャルゲームの数値分析に強いし、Apsalarは行動ターゲティング(ユーザの振る舞いをベースとする個人化)に強い人材を揃えている。しかしFlurryの無料のアクセス分析製品は、他社に対し低価格圧力になっているようだ。

アクセス分析はFlurryの収益源ではないが、多くのデベロッパがこれを使用することにより同社は彼らに、そのご縁で、懸賞付きのビデオクリップやターゲット広告など、各種の広告製品を売ることができるのだ。

“弊社はデベロッパのコミュニティで良いイメージで迎えられている”、とFlurryのマーケティング担当副社長Peter Faragoは言っている。“弊社が構築するデータ集合は、弊社自身の新製品開発にも役に立っている”、と。

Flurryはこれまで、3回のベンチャーラウンドを通じて2500万ドル以上の資金を調達している。ラウンドを仕切ったのはMenlo Ventures、それにDraper Fisher JurvetsonとInterWest Partnersが参加している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))