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Dream:ONは夢をコントロールするiPhoneアプリ

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一昨年ヒットした映画『インセプション』では、レオナルド・ディカプリオ演じる主人公が自由に夢の世界をコントロールする。彼らは1つの別世界をつくり出すほどの技術力を持っていたが、果たしてそんな技術が現実のものになるのか――いち早く知りたいのであれば、リリースされたばかりのiPhoneアプリDream:ONがそれを叶えてくれるかもしれない。

Dream:ONは基本的に、アラーム時計として使うことができるアプリである。起きる時間とアラーム音、そしてスヌーズ間隔をセットして、枕元に置いて寝ればOKだ。しかしこうした基本的な要素に加えて、「サウンドスケープ」という変わったパラメータの設定も求められる。実はこのアプリ、一度アラームをセットするとユーザーが寝ている間も動き続け、ユーザーの寝返りによって起きる振動を把握する。その動きからREM睡眠状態にあることを確認すると、設定したサウンドスケープに対応する音を流して、ユーザーの夢をコントロールするというのが本当の機能である。

Dream:ONを開発したのは、英ハートフォードシャー大学の心理学者リチャード・ワイズマン博士。今回のリリースはまだ実験段階という位置付けで、そのため利用者(被験者と呼ぶべきだろうか)には、起きた直後にいま体験した眠りがどのようなものだったか「夢日記」をつけることが要請される(アプリ内の機能を使って記録可能で、Facebookアカウントと連動させて夢に登場した友達をタグ付けする、というユニークな機能も)。そして集められたデータを基に、Dream:ONの効果を測定、今後の改善に役立てられる予定とのことである。

基本的にこのアプリは無料で使うことができるのだが、17種類の「サウンドスケープ」がアドオンとして用意されており、それらを利用したければ追加料金を払うという仕組みになっている。追加のサウンドスケープとして用意されているのは、「ウェスタン映画風」「熱帯雨林でリラックス」「スペースシャトル」等ユニークな内容ばかり。中には明晰夢(Lucid Dream)体験を促すものや、「有名人になってパパラッチ体験」などというものまである。とびきりの夢を見るにはそれなりのお金が必要、というのは夢のない話ではあるのだが。

ところで睡眠中のユーザーの動きを把握するアプリというと、Sleep Cycleを思い出す方も多いだろう。こちらは睡眠が浅くなった時、つまり目覚めやすい状態になったタイミングを見計らって、(設定された起床時間ジャストではなくても)アラームを鳴らして起こしてくれるというものだった。アンドロイド端末向けには、同様のアプリとしてSmart Alarmがある。さらに眠りにつきやすいBGMを流してくれるアプリ「眠りの為の処方箋」など、睡眠に関係するスマートフォンアプリの数は意外に多い。

『インセプション』に登場する「夢共有装置」はカバンほどの大きさがあったが、スマートフォンはそれよりはるかに小さい。少なくともサイズだけを見れば、既に現実が映画を追い越しているわけだ。果たして夢をコントロールするという点でも現実の技術が実用段階にあるのかどうか、今日の夜にでも、自ら被験者になってみるというのはいかがだろうか。