クラウド戦略の多様性について(読者への質問状)

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Clouds

最近もらうプレスリリースは、クラウドの文字が華々しく躍っているものが多い。“クラウド”は一種の流行語として、濫用され始めている。しかしもちろん、分散コンピューティングやIaaS(infrastructure-as-a-service)/PaaS(platform-as-a-service)、オーケストレーションなどの分野でクラウドは有意義に利用されている。AmazonはIaaSの有力な旗手だが、しかしOpenStackCloudStack、そしてEucalyptusなども、この世界の強力なプレーヤーたちだ。さらに、VMwareのCloud FoundryとRed HatのOpenShiftはオープンソースのPaaSを打ち出し、HerokuEngine YarddotCloudなどなどはPaaSソリューションのホスティングを提供している。

クラウドソリューションのこのような多様化はニーズの多様化を反映しており、しかも選手の増加と競争の激化はエンドユーザに利益をもたらす。しかし、とは言うものの、これだけ選択肢が増えてくると、総合的で最適な“クラウド戦略”を編み出すことも非常に難しい。

でも、ここに<オープンソース>という限定子を導入したら、選択肢はかなり整理されてくる。VMwareの、最近1歳の誕生日を迎えたCloud Foundryは元々オープンソースだし、Red HatのOpenShiftもオープンソース化を準備している。Red Hat自身は言うまでもなく、オープンソースの長年のベテランだ。Red Hatは最近、組織を一新したOpenStack理事会のプラチナ会員になったことを発表した。一方VMwareは、それほどオープンソース文化に染まった企業ではなく、Cloud Foundryに関しても強力なユーザ〜サポーターコミュニティの生成が見られない。この状況が、変わるとよいのだけど。

そして、Linuxの最人気ディストリビューションUbuntuCanonicalがいる。CanonicalはOpenStackの熱心な支持者だったが、OpenStackへの実際の貢献となるとあまりぱっとしない。同社はIaaSやPaaSに直接注力するよりもむしろ、Metal-as-a-Serviceや、最近発表した“Any Web Service over Me”のような周辺製品に関心があるようだ。後者はAmazonのクラウドやOpenStackのクラウド上で動かすワークロードのためのAPI抽象化層だ。どうでもいい余談だが、Any Web Service over Meの頭字語はawesomeである。

では、実際に自社でクラウドソリューションを展開するためには、どんな環境選択をすべきか。それを決めるための最初の意思決定は、最終的にパブリックなクラウドリソースを使うか否かだ。もし答がイエスなら、そのパブリッククラウドの長期的な可利用性でプライベートクラウドテクノロジの選択も決まってくる。たとえば目指すパブリッククラウドがAmazonなら、プライベートクラウドを構築するために使うのはEucalyptusだろう。CanonicalのAWESOMEを利用するのなら、選択も違ってくるが。Rackspaceが念頭にあるのなら、OpenStackがより魅力的な選択だろう。でもその前に、パブリッククラウドプロバイダの選択は、それで本当に正しいのだろうか

そこで読者にお尋ねしたいのだが、あなたは今、何をどうやっておられるのか? どんな意思決定により、どのテクノロジを選択したのか? クラウドプロバイダを複数使い分ける方針はあるか? IaaSで行くのか、PaaSで行くのか? あなたの会社は新興企業か、それとも歴史ある企業がワークロードを新しいプラットホームに移そうとしているのか? そしてとくに知りたいのは、銀行や医療や保険など、規制のある業界のクラウド現況だ。システムをクラウドで動かすという決定に、どんな法規制がどのように関係してくるのか?

〔訳注: 読者からの答の一部は原文のコメントに。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))