低料金、Googleドキュメントとも同期するGoogle DriveのローンチでDropboxへの影響甚大?

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Google Driveがとうとうやってきた!

Google Drive

今日(米国時間4/24)、Googleは長らく噂に上っていたGoogle Driveをついにローンチした。Googleの歴史上、ローンチ以前にいちばん秘密が守られなかったプロジェクトといってよいだろう。Googe Driveのリリースは誰もが予期していた。ましてDropboxが驚いたとは思えない。今日までDropboxはオンライン・ストレージの事実上の標準といってよかったが、今後はどうなるだろう?

Google DriveがDropboxとあらゆる面で正面から対決する存在であるのは確かだ。Google DriveはまずDropboxの価格競争力を大きく削ぎ落した。Google DriveはGoogle Docsと完全に同期し、ファイルをオフラインで保存する。その他数多くの新機能が用意されている。こうした強力なサービスの登場はDropboxの将来に影を投げかけるものだ。

クラウド・ストレージへの参入はGoogleだけではない。MicrosoftもDropboxの機能の主要機能をコピーし多数のツールを追加したSkyDriveアプリを発表した。価格競争を挑む以外にもこうしたツールの充実の面でGoogleとMicrosoftはDropboxの優位に立つことができる。

そこでDropboxの対抗策が問題となる。ある分野が大きな市場となれば、支配的な大企業がそれをいつまでもスタートアップに独占させておかないのは分かりきったことだ。Dropboxがこれまでにいくら有望であったとしても、GoogleとMicrosoftのマーケティング力と企業規模は侮れない。

Dropboxが競争力を維持していくためには、まず価格を大幅に下げる必要があるだろう。同時にライバルに匹敵する機能の拡充に努めなければならない。これはスタートアップには相当困難な挑戦となる。というのもDropboxやそのクローンとは違い、Googleはクラウド・ストレージ・サービスで必ずしも収益を上げる必要がないからだ。

Posterousの共同ファウンダーでYCombinatorのパートナーであるGarry TanはGoogle Driveのローンチ前に、「DropboxはOSに対して独立だから有利だ。これはモバイルの場合特に重要だろう」と述べた。しかしこの部分でも状況は変化している。GoogleがGDriveをAndroid OSに緊密に組み込んでくるのは間違いないが、iOSアプリも同時にリリースする予定だ。同様にMicrosoftもSkyDriveをWindows PhoneだけでなくiOSにも対応させる(Androidに対応させるかどうかは不明)。ここでAppleだけは別で、独自エコシステムに集中している。クラウド・ストレージに関するiCloudのアプローチはApple独特のものだ。

Dropboxはプラットフォーム独立かもしれないが、ビッグ・プレイヤーも最近は自社プラットフォームだけにこだわることを止めつつつある。

こういう場合の通例で、Googleの(そしてMicrosoftとAppleの)競争相手のスタートアップは「彼らの参入によってわれわれのモデルが正しいことが証明された。われわれは新たな競争を歓迎するものだ」という意味のコメントを発表するだろう。しかし率直に言ってGoogleの参入はこの市場における競争を激化(過激化?)させる。Box、Dropbox他、すべてのクラウド・ストレージのスタートアップは困難な季節を迎えることになりそうだ。

〔日本版〕 訳者の環境ではGoogle Driveはすでに稼働中。Google DriveをインストールするとGoogleドキュメントがすべてローカルのGoogle Driveフォルダに同期/保存され、オフラインでも利用可能となる。通常のデスクトップでもGoogleドキュメントのローカル化は便利だが、モバイル環境では特に魅力的な機能だろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+