オンライン学習の著名サイトTEDがレッスンをより効果的魅力的にするための教材自作サービスを立ち上げ

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TEDは今や、かつての創業時のマーケティングサイトではなく、“広める価値のある考えを広める”ことに専心する非営利サイトで、数々のグローバルなカンファレンスや、さまざまな教育的/啓蒙的ビデオや談話の提供で知られている*。ちなみにTEDは‘Technology, Entertainment, and Design’の頭字語だが、今ではさまざまな分野のエキスパートが貴重な知識を共有する、TEDの元の意味にとらわれない高度な教育サイトになっている。そのTEDが今年の3月に、“TED-Ed”と呼ばれる事業の第一段階を立ち上げた。それは高校生や一般の生涯学習者のための、YouTube上のビデオ教材セットを、招待した教師たちとのコラボレーションによって作り、それらのより効果的なビデオレッスンを教師たちの教室でも利用する、というプロジェクトだ。

〔*: TEDは今やKhan Academyと並んで、アメリカ合衆国でもっとも有名かつ有力な教育(というより学習)サイト。TEDは、課目(科目)コースよりもエキスパートたちのビデオ講演が主体。なおYouTube(など)のビデオで学習コースを構成するオンライン教育サイトとしては、Course Heroがある。〕

そして今夜(米国時間4/24)TEDは、このプロジェクトの第二段階を発表する。それはed.ted.comというWebサイトで、先生たちがビデオを軸にユニークなレッスンプランを作るためのサービスだ。3月にTEDのキュレーターChris Andersonが書いていたように、このプロジェクトの目的はオンラインの総合大学とそれ用のビデオカリキュラムを作ることではなく、それはKhan Academyなど既存の優れた取り組みにおまかせして、こちらは世界中の教師たちに優れた学習補助ツールを提供して、教師たちの才能をフルに発揮してもらうことに専念する。

TED-EdのYouTubeチャネルは、呼びかけに応えた教育者やアニメ作家などの協力によりさまざまなレッスンアイデアやアニメーションが提供され、これまでに240万ビュー、42000の会員、3000のコメント、そして何よりも重要な教育者たちや企業の関心を集めた。たとえば百貨店のKohl’sは、TED-Edのサイトの構築と教材整備のために125万ドルを寄付している。

このサイトはまだベータだが、最初はその目的を知らしめることが目的なので、ビデオは数十本しかない、とTED-Edのプロモーション担当Logan Smalleyと言っている。各ビデオは学校の教科に合わせたタグが付き、教師のための補助素材や、ビデオレッスンを生徒が理解するための補助教材が付くので、それらはあくまでも、先生のためのツールとしてのレッスン、という性格のものだ。

補助素材ないし補助教材は、多項選択式でオープンアンサー(規定の確定解答がな)方式の質問集や、ビデオが扱っているトピックの関連参考リソースを示すリンク集などだ。しかしSmalleyによれば、サイトの真の魅力は、教師自身が教材を編集制作できることにある。それによって個々の教師自身の非公開ページが自動的にできて、教師はそれを生徒たちの進捗管理などに利用できる。

また一般的に教育者たちが、TED-Edのビデオやサードパーティののビデオを利用して独自のレッスンを作れる。そしてそれらの中の秀作は、TED-Edからも提供される。目標は、先生がまるでスライドでも作るみたいに簡単に、ビデオによる宿題を作れることだ。それは、こういうサービスがなくて先生個人がやるとなると、あまりにもたいへんである。

ベータ期間の数か月中に、機能やコンテンツは現状よりも増える(現状はビデオが約65本しかない)。そして一般公開は、9月の新学期に合わせる予定だ。

今回作られたTED-Edのレッスン〜教材制作サイトの目標を、Smalleyは次のように説明している:

TED-Edの目標は、できるだけ多くの学習者に理解され、モチベーションを喚起できるような、優れたレッスンを先生たちをはじめ、あらゆる教育者が作れるようになることだ。今回立ち上げたTED-EdのWebサイトは、この目標達成をより具体的にするために、先生たちや一般に教育者たちが、ユニークなレッスンプランを作って生徒たちの進歩をモニタできるようにすることを、目的とする。このサイトが提供する技術を利用することにより、クラスにおける時間をより濃密にし、先生たちには、自分が独自にカスタマイズできるすばらしいツールが提供されることを期待したい。それによって、学習がより活性化されることを。

詳細は、この記事で紹介したTED-Edプロジェクトの新しいWebサイトを見てみよう。TED自身のホームページへも、行ってみよう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))