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Rosetta Stone、キッズ向け言語教育スタートアップのGoGo Lingoを買収

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Screen shot 2012-04-25 at 11.57.22 AM広告戦略に基づいて、数多くのCMを流しているのでRosetta Stoneという語学教材については多くの人がご存知のことと思う。教材を提供しているのは同名の企業で、バージニア州に拠点をおき設立20年になる。2009年には上場も果たしている。今日では対応言語を30ヶ国語に伸ばし、150ヵ国で利用されているのだそうだ。Rosetta Stoneが対象とするのは、新しく言語を学ぼうとするあらゆる年代の人々であり、そうした人々に「ダイナミック・イマージョン」というメソッドで語学学習を提供している。これは実際に学習言語の環境に身を置いているかのように文法や単語を直感的に学習させようとするもので、練習問題や母国語に置き換えて暗記しようとするやり方の対極を為すものだと主張している。但しここ数年はいくつも翻訳学習ないし語学学習サービスが登場してきており、Rosetta Stoneとしても若年層向けのデジタル教材の提供などを考慮しているところだった。

そうした動きの中で、ロサンゼルスに拠点をおくGoGo Lingoの買収は、まさにぴったりの話であると言える。GoGo Lingoは2008年にAfsoun Yazdianがスタンフォードで開発したPlayful Immersion(プレイフル・イマージョン)という仕組みを実装して構築された。プレイフル・イマージョンとは、3歳から7歳の子供たちがスペイン語を無意識のうちに学べるようにと考えられた方式だ。Rosetta StoneとGoGo Lingoは、この「イマージョン」方式について別の名前を使っているが、双方共に言語を現実の場面から理解させようとする手法を用いているわけだ。GoGo Lingoは子どもを対象とするので、絵や音を使って、逐次翻訳方式ではなく言語を指導しようとしている。

マーケティングを重視して予算を投入してきたこともあり、Rosetta Stoneはテレビ広告、空港のキオスクやモールの中で非常に存在感のある製品となっている。しかしここ数年、デジタル配信の流れの中では他社の後塵を拝することもあった。Rosetta Stoneとしてはこれまであまりこのチャネルを重視してきていなかったのだ。こうした流れの中、Rosetta Stoneはさらなる成長機会を求めて、デジタル配信分野での方策を探し求めているところでもあった。GoGo Lingoの買収がこの分野におけるRosetta Stoneの第一歩であり、今後動きが加速してくるのではないかと思われる。

GoGo Lingoを買収したことにより、Rosetta StoneはGoGo Lingoで利用されていたキャラクターやゲーム、コミュニティやインフラストラクチャを利用することができるようになる。こうしたものは将来的にRosetta Stoneの学習システムに取り込まれていくことになるとアナウンスされている。ちなみに買収に関する条件は明らかになっていない。

ところで現在でも、Rosetta Stoneユーザーには子どもも相当数含まれる。。しかしGoGo Lingoは子どものみを対象としてゲームや音楽、ユーモアなどを利用するプレイフル・イマージョン技術に磨きをかけてきた。その技術によって言語をコンテキストの中で理解できるようにと心がけてきたのだ。Rosetta Stoneはこのところ、子ども向けにはどのようなソリューションが最適なのか、また教材の配布チャネルはどのようなものが良いのかと探ってきていたとのこと。そのような中でGoGo Lingoの買収話が持ち上がってきたということのようだ。

GoGo Lingoはファウンダー兼CEOであるAfsoun Yazdianがスタンフォードで行なっていた研究に基づき設立された。後にJason LeonおよびDylan Squiresを共同ファウンダーとして迎え、子どもに向けたウェブ上のシステムを構築してきた。以来、数多くの言語教育エキスパートたちの支援も取り付けつつ、言語学習のためのシステムをブラッシュアップしてきたのだ。

ちなみに、今回の買収にともなってGoGo Lingoのプラットフォームはいったん閉鎖されることになったとのこと。ウェブ上にあったさまざまな情報もすべて削除されている。ファウンダーたちはRosetta Stoneに席を移すこととなり、システムの統合に向けた動きをサポートすることになっている。

Rosetta Stoneのホームページや、GoGo Lingoのサイトにも買収に関する情報が掲載されている。

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(翻訳:Maeda, H)