Facebookメッセンジャーアプリ、リアルに近づく。相手が読んだことがわかるようになった

次の記事

ビッグデータアプリケーション(BDA)の勃興と(単なる)SaaSの没落

Facebookはモバイルのメッセージも実際の対話と同じように感じられるべきだと考えている。だから今日(米国時間5/4)、メッセンジャーのiOSアプリAndroidアプリを改定し、相手がメッセージを読んだことがわかる機能と、相手が入力中であるか、どこから発信しているのかが簡単にわかる方法を追加した。Facebookメッセンジャーの「既読通知」は、古くからあるBlackberry Messengerのものより理解しやすくグループメッセージでも利用できる。アプリの送信済みメッセージのすぐ下に「Peter、Josh、Justinが読みました」と表示されるようになった。

製品担当ディレクターのPeter Dengがこう私に話してくれた。「SMSが出来て20年になるが、これは古いT9機のために作られたものだ。われわれは最新機種の機能をフルに活用して新しいメッセージ体験を作り出すことに集中している」。さらに彼は、これはモバイルでの会話をよりリアルにするためのアプリ改定の始まりにすぎない、ボディーランゲージなども採用するつもりだと言った。既読通知は間違いなくこれを実践している。「さっきの読んだ?」というメッセージを送る必要がなくなり、相手がメッセージを読んでいないのか、読んだけれども返信していないだけかを心配することもない。

今回のアップデートは「モバイル・ファースト」だ。スタンドアロンのメッセンジャーアプリから始まり、徐々にFacebookのメインモバイルアプリで展開され、最後がウェブ。これは、Facebookのゴールである〈ウェブ中心企業からのスムーズな脱皮〉を強調している。モバイル界の俊敏なライバルたちを、評論家たちはFacebookの将来における大きなリスク要因と見ている。昨年買収してFacebookメッセンジャーへと変身したBeluga、そして最近のInstagramという2大モバイル買収は、どちらもFacebookをどこへでも持ち歩けるようにするための鍵になるかもしれない。

既読通知に加えて、相手が位置情報を有効にしていれば、送信元の市区町村名がメッセージに挿入される。これは以前ジオタグ付きメッセージに青い矢印が付いていて、タップしないと実際の場所がわからなかったよりも改善されている。そしてFacebookは、曖昧な「ドット3つ」の入力中表示をやめ、メッセージを入力している人の名前をインラインで表示するようになった。

これらの改善がいかに便利かは容易に想像できる。誰かに「今アパートの前まで迎えに来たよ」というメッセージを送った時、相手がそれを読んでこちらへ向かっている途中なのか、もう一度呼ぶべきかがわかる。また、集会を企画して誰かが「今向かっている」と送ってきた時、相手がどこにいるかがすぐに分かる。

相手を無視するのが難しくなると心配する人もいるだろう。その通り。Facebookに組み込まれた鋭いモットーの一つが、自分のアイデンティティを明らかにし、行動に責任を持つことだ。既読通知を止める方法はないが、居場所に関してはもしそれが守るべきプライバシーなら、位置アイコンをクリックすること隠すことは可能だ。

Facebookは、メッセンジャーアプリに近々ビデオチャットが加わることを示唆するリークしたスクリーンショットについてコメントを避けている。これこそ、会話をよりフェイストゥーフェイスに近づけるものであるに違いない。Facebookの壮大なソーシャルデザインのミッションとも一致している。Dengはこう結んだ。「われわれは、人類が何千年もの間生まれつき行動してきたことをモデルに技術を構築している」。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)