ニュース

これは検閲か?Facebookが「無関係あるいは不適切な」コメントの掲載を拒否した

次の記事

スタートアップにとっての意思決定プロセス

アップデート。今日(米国時間5/5)も有名テク系スタートアップ熱狂者のRobert Scobleは、いつもの土曜日のようにカーネギーメロン大の学生(かつ非凡なTechCrunchコメンター)Max Woolfが今日のテク系ブログシーンの特性について書いた記事に、コメントをつけた。Scobleのコメントはごく当たり前の内容 ― 基本的にWoolfの意見に同意し、彼の意見を加えたもの ― だった。

しかし、Scobleがコメントを送信しようすると奇妙なメッセージが返ってきた。

「このコメントは無関係あるいは不適切であると思われるため掲載できません。コメントがブロックされないよう、記事に前向きな影響を与える内容を心がけてください。

Facebookが、自ら担うウェブの一角に清く安全な環境を作るために口汚い、人の嫌がる行動やコンテンツ、例えばポルノやスパム全般を遮断することは間違っていない。この「不適切な」コメントを取り締まる今回の方法は、新しいが同じ領域に含まれるだろう。

とはいえ、この例に限ってはFacebookのいかなるポリシーと比べても、非常に奇妙な判断だ。Scobleは彼の元のコメント全文を自分のGoogle+ページに載せているが、そこに罵りはもちろん、議論を呼ぶような表現が一切ないことは明白だ。

無論、コメントが「ポジティブ」か「ネガティブ」かは極めて主観的問題である。Facebookは国際的なサイトであるため、ある文化で許容されるものが他では攻撃的になることもあり、同社では通常ソフトウェアのアルゴリズムと、他のユーザーからの通知の組み合わせによって、不適切な行動を判別している。今回はそのシステムの誤作動とみられる。

これは、2011年1月、映画評論家のロジャー・エバートに起きたことと似ているかもしれない。当時Facebookは、「罵倒するコメント」を理由にエバートのブログを一時閉鎖した。実際には問題となるコンテンツは一切なかった ― 何人かのFacebookユーザーが、飲酒運転事故で死んだ俳優、ライアン・ダンを批判するツイートをエバートが書いた後、彼のページに「罵り」の警告フラグをつけていた。Robert Scobleの場合も、同じようなフラグがFacebookユーザーによって付けられていた可能性がある。その理由が正当であるか否かによらず。

Scobleはウェブで非常に人気のある人物なので、本件に関する彼のGoogle+記事は掲載後1時間以内に100以上のコメントを呼んだ。最近同じようなメッセージを受け取ったという報告も寄せられた。Steven Streightという人物は、最近彼のFacebookでのコメント機能が「一時的に制限」されていて、理由は彼が言うには同じくらい無害な「私は既婚者」などのコメントだった書いている。TechCrunchのコメンターたちもこの記事に注目し、コメントで似たような体験を紹介している。

当然のごとく多くの人々がこれを、検閲の一例と見ている ― テクノロジーの世界ではほぼ常に否定的含意を持つ言葉だ。

本誌はFacebookに対して、このポリシーの意味、それを支えるシステム、およびフィルターしようとしている具体的な単語や行動に関する詳細情報を求めている。情報が入り次第アップデートするつもりだ。

アップデート:Facebookのポリシー担当広報員から以下のメールが送られてきた。

「毎日Facebookで繋がり、共有している何百万人の人たちを守るために、当社ではバックグラウンドで動く自動システムを用いて、信頼出来る環境を維持し、ユーザーをスパムやマルウェアを拡散するリンクを使う常習犯から守っています。これらのシステムの効果は高く、Facebookを利用する殆どのユーザーはスパムに遭遇することがありません。しかしそれも完璧ではないため、稀に過ちを犯します。このコメントは誤ってスパムとしてブロックされたものであり、当社はすでに判定アルゴリズムの改訂作業を開始しています。将来同じ間違いを犯さないために、こうした稀なケースから学んでいく所存です。

当社のスパム抑止システムの詳細については、このブログ記事を参照ください:https://blog.facebook.com/blog.php?post=403200567130

同僚のJosh Constineも、本件に関するFacebookの説明詳しく報じている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)