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TC Disrupt:マイク・アリントン、フレッド・ウィルソン大いに語る―Facebookの上場は失敗でない、GoogleはTwitter買収のチャンスを逃した

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Michael Arrington Fred Wilson

現在ニューヨークで開催中のTechCrunch Disrupt NYカンファレンスでTechCrunchのファウンダー、元編集長のMichael Arringtonとベンチャー・キャピタリスト、Fred Wilsonが対談した。

Arringtonは「GoogleはTwitterを買収するチャンスがあったのにむざむざ逃がしてしまった」と語った。Fred WilsonはUnionSquare VenturesのファウンダーでTwitterへの投資家として同社の取締役を務めていたことがある。WilsonはArringtonの発言を受けて「GoogleはGoogle+に賭けていたのでTwitter買収に興味がなかった。これは後々まで響くことになるかもしれない」と評した。

Wilsonはまた「Facebookの上場は失敗ではない」と語った。

シリコンバレーは次のデトロイト?

Wilsonのベンチャー投資のポートフォリオは華々しい。Union Square VenturesはTwitter、Zynga、Etsy、Tumblrなどに投資してきた。しかしWilsonは「今後も同じようにうまくいくかどうか自信がない。次の大変革にはついていけないかもしれない。私はその動きに属していないからだ」と告白した。

Wilsonが「シリコンバレーは次のデトロイトになるか?」とAVCのブログ記事に書いたことを取り上げてWilsonに真意を問いただした。Wilsonは「私はシリコンバレーがデジタル革命の中心ではないと言うつもりはない。しかしもし次の革命が起こるとするなら、たとえばインドのムンバイで量子テレポーテーションが実用化されるようなことがあるならシリコンバレーはもはや変革の中心ではなくなるかもしれない」と述べた。

Facebookの上場が失敗ではない理由

ソーシャル・メディア戦争について話が及んだとき、ArringtonはWilsonに「Facebookの価値は過大評価されていると思うか?」と尋ねた。Facebookの株価は上場後の週明けの今日(米国時間5/21)、初日の終値からから10%以上も下落した。しかしWilsonはこれに対して「市場は移り気だ。良い企業は生き残る。Facebookにとって株価はさして重要な問題ではない。ザッカーバーグは信じられないような巨大で堅牢なプラットフォームと組織を構築することに成功した。Facebookにとっては株価が25ドルだろうと50ドルだろうと問題ではない」と答えた。Arringtonはさらに「それではFacebookの時価総額はやがて5000億ドルになると思うか?」と尋ねた。Wilsonは「そうならねばならないだろう」と認めた。

Twitter買収のチャンスを逃したGoogle

GoogleはFacebookに正面から競争を挑むチャンスがあったのにそれを見逃してしまったらしい。Arringtonは「2010年にTwitterのCEO、Dick CostoloがGoogleに対してこれこれの評価額で資金を調達したいと持ちかけ、Googleに買収のチャンスを与えた」という情報があることを明かした。しかし「Googleは断った」という。公開対談の後、私はArringtonにこの件についてさらに詳しい話を聞いた。Twitterはこの後結局37億ドルの評価額で2億ドルを調達した。つまりGoogleは37億ドル前後でTwitterを買収することができたわけだ。

WilsonはTwitterへの初期投資家であり、一時期取締役でもあったから事情に詳しいはずだが、次のように述べた。「Googleは自前でソーシャル化を進めると決めていた。そのためそれ以後もTwitterクラスの大型買収には興味を示していない。Google+は、登録ユーザー数はともかく、滞在時間や活動の活発さからいえば、立ち上がりは遅い。たしかにTwitterはソーシャル化に当たってGoogleの求める要素ではなかったかもしれない。Googleは全サービスのハブとなるようなレイヤーを求めていた。Twitterのようなマイクロ・ブログ・プラットフォームではその役目には不十分だったのだろう。しかし現在Googleはソーシャル・メディアとしてはだいぶ離れた3位を走っており、Twitterにはすでに売却の意思はない。Twitterの共同ファウンダーも取締役会も断固として独立を貫く意思で固まっている」。

[Image Credit: Joi Ito]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)