OCRにも利用されているreCaptcha。言語学習および翻訳サービスに同様の仕組みを活用するDuolingoが間もなくサービスイン

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duolingo_owl無料で語学学習と翻訳サービスの提供をしようと奮闘しているDuolingoが、6月19日にサービスを一般向けに公開するとのことだ。Duolingoは、2011年にreCaptchaのファウンダーであるLuis von Ahnによって構築されたサービスだ。一般公開の話は、現在ニューヨークで行われているTechCrunch Disruptの席で発表されたもの。サイトは2011年後半から英語、スペイン語、ドイツ語にターゲットを絞りプライベートベータにて提供されてきた。

2009年にGoogleが買収したreCaptchaについてはほとんどの人がご存知だろう。これはvon Ahnによって開発されたものだ。von Ahnによれば日々2億以上もの単語がcaptcha経由で入力されているのだそうだ。表面的にはbotと人間を区別するためのサービスであるが、OCRの役割も果たし、さらにはOCR技術の発展にも寄与している。これまでに世界人口の10%が、少なくとも1単語の認識に寄与しているのだそうだ。Duolingoはこうした現実を見て、これをさらに活用できないかと考えて生み出されたサービスなのだ。

von Ahnが言うように、インターネット時代以前は、大プロジェクトとは言っても10000人以下の人員によって行われるものが多かった。しかし今ではインターネットの時代を迎えて1億人規模のプロジェクトを展開することすら可能となった。Duolingoは、この時代にあってウェブの翻訳に利用者の力を無料で活用しようとするものだ。但し二か国語以上を操る人は少なく、そうした人々に対価少なく協力してもらうというのもまた難しいことだ。

しかし現在、言語学習を志す人は非常に多い。多くの人が有料の英語教育を受けている。Duolingoはここに着目し、学習意欲のある人に翻訳を手伝ってもらおうとしているのだ。初学者は簡単な単語から、そして力のある人には複雑な文章を翻訳してもらう。翻訳しながらRosetta Stone風に語学学習をすることもできるわけで、つまりは双方にとってのメリットに繋がるだろうと考えているわけだ。von Ahn曰く、翻訳の質もプロに頼むのと同様のレベルを保つことができるだろうとしている(多くの学習者の、さまざまな翻訳を比較してみることが可能だからだ)。

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(翻訳:Maeda, H)