ご注意! モバイル・マルウェアが爆発中―2012年第1四半期はなんと12倍(McAfee調べ)
セキュリティー・ソフトを提供しているMcAfeeが今日(米国時間5/22)発表したところによると、モバイル・マルウェアが2012年第1四半期にAndroid デバイス向けを中心に急増しているという。McAfeeは「爆発中だ」と表現した(PDF)。
トロイの木馬やMacをターゲットとしたマルウェアも増加しているがさほど極端ではない。良いニュースは世界的に見るとスパムのレベルが第1四半期で大きく下がったことだ。といっても月間1兆件のスパム・メッセージが飛び交っていることには変わりない。
今年第1四半期のモバイル・マルウェアの急増はMcAfee自身のマルウェア検出能力の向上も一因のようだ。しかしそれを差し引いてもこの増加ぶりには警戒の必要がある。McAfeeは先月だけで8000種類のマルウェアを検出した。大部分はAndroidがターゲットで、Googleその他の主要アプリ・ストアの運営者はマルウェア排除のために大きな成果をあげているものの、サードパーティーのストアやフォーラムには問題が残されている。モバイル・マルウァで懸念すべき急増ぶりをみせているのがバックドアとスパムSMSを送るタイプだ。
またMcAfeeが最近データ破壊を行う新種のAndroid版トロイの木馬を発見している。このマルウェアはアプリその他の実行ファイルには感染しないが、ユーザーの写真をターゲットにしており、すべての写真にホメイニ師の写真を付け加えるという。
その他いくつかの特徴。
- 2012年第1四半期には過去最高のPCマルウェアが検出された(8300万回)。
- McAfeeは250種の新しいMac向けマルウェアを発見した。そのうち150種は偽のアンチウィルス・ソフトだった。
- スパム件数は月間1兆回に下がった。
- サイバー攻撃の発信元は依然アメリカが最大。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)