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TechCrunch Disrupt:自分の医療情報にワンクリックでアクセスへ―アメリカ政府の5大IT利用プロジェクト

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今日(米国時間5/23)のTechCrunch Disruptにはオバマ大統領のテクノロジー担当補佐官Todd Parkと政府最高情報責任者(U.S.CIO)、Steven VanRoekel が登場した。Todd Parkによれば「オバマ大統領のギーク指数は非常に高い」ということだ。Parkは現在政府が取り組みを始めたIT関連の5大プロジェクトについて説明した。

また、これに関連して来月から順次公開される膨大な政府情報に大きなビジネスチャンスがあるとして、「ビッグデータによる新たなゴールドラッシュだ」と起業家に訴えた。

ParkとVanRoekelは「アメリカ軍のプロジェクトとして開始されたGPSがカーナビを始めとする位置情報サービスやiPhoneアプリに道を開いたように、政府が公開するビッグデータがエネルギー、教育、セキュリティー、非営利団体などさまざまな分野で新たな活動の原動力となることを期待している」と述べた。

また「大統領イノベーション・フェロー」の公募を開始しており、適任者の応募を待っているという(応募はこちらから。このプロエジェクトについてさらに詳しい記事を準備中)。

アメリカ政府のIT利用5大プロジェクトの概要は以下のとおり。

1. ブルーボタンプログラムの拡張:ワンクリックで政府データをダウンロードできるBlue Button”をエネルギー、教育、セキュリティー、非営利活動の各分野に拡大する。ブルーボタンはParkの前職である社会保険福祉省のオープンデータ・イニシアチブを引き継ぎ、拡大したものだ。社会保険福祉省のブルーボタンは連邦政府の管理する医療補助の受給者(国防省、退役軍人局、メディケア)と診療する医師が本人の医療情報にワンクリックでアクセスできるようにするもの。 このブルーボタン方式をエネルギー関連に拡大したのがグリーンボタンだ。すでにグリーボタンと連動して家庭のエネルギー消費をモニタするiPhoneアプリがサードパーティーのデベロッパーからリリースされている。機敏な起業家にとってビジネスチャンスとなり社会的にも有益であるようなエネルギー関連の情報がさらに公開されていく予定だ。

2. ブルーボタンそのものを政府から民間健保に拡大する努力がなされている。現在ブルーボタンで医療情報にアクセスできるのは政府提供の医療の受給者のみだが、一般アメリカ人も自らの医療情報に簡単にアクセスでき、診察している医師と共有できるようになることを望んでいる。

3. 国際援助用にPayPal的なシステムを構築し“20%の節約をめざすキャンペーン。連邦政府が実施するアフガニスタンなどのへ国際援助活動では民間軍事会社その他の業務委託先を通すうちに巨額の金が行方不明になることで悪名高い。ParkとVanRoekelは新しい電子送金システムで資金の流れの透明性が高まり、適切な監視が可能になることによって浪費や詐欺その他の不正を大幅に減少させることができると期待している。ある調査によれば、インドで電子送金システムを導入した結果、数十億ドルもの節約になったという。アメリカでもその効果は大きはずだ。

4. 政府調達に地域の中小企業の参加を確保するRFP-EZというプロセスの開発。これはワシントンに事務所がなく地元選出の上院議員にコネもないような一般中小企業でも政府と契約ができるようにすることを目指している。Parkは「イノベーションに積極的なシリコンバレーのスタートアップは伝統的な企業に比べて政府の支出を大幅に節約するのに役立つことがある。そうしたスモールビジネスが積極的に政府調達に参加できるようにする必要がある」と述べた。

5. MyGovは政府の提供するさまざまなサービスを簡単に探し出せるようにするユーザー・フレンドリーなウェブサイトだ。現在の政府サービスは国民の都合より提供する官庁側の都合が優先されている。そのためせっかくのサービスも黒面が見つけるのが難しくなっている場合が多い。

これらの政府イニシアチブはここ数ヶ月のうちに順次実施に移されるということだ。われわれも注目してフォローしていきたい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)