独立系ベンチャーファンドのANRIを立ち上げたのは28歳の若き投資家

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シードプログラムだとかここ一連の起業熱によって若い起業家がたくさん産まれているのは多くの人たちも知るところだ。だが、翻ってスタートアップに投資するエンジェルやキャピタリストたちについてはどうだろうか。その多くは30代や40代が中心である。特にベンチャーキャピタリストは自分の財産で投資するのでなければ、他人から預かった資金を投資することになるので信頼が必要になるし、人的ネットワークだとか、ビジネスを見極められるだけの知識だとか、事業経験だとかが要求されことになる。必然的にその年令は高くなる。

佐俣アンリ氏(@anrit)はそういう意味では異色の投資家である。今日で28歳になる彼は、自身の独立系ベンチャーファンドANRI(リンク先の情報はメールアドレスのみ)を立ち上げて、投資家としてスタートする。彼が立ち上げるベンチャーファンドはおおよそ5億円規模で決して大きなものではない。現在、ファンドの資金を集めている段階だが、すでにその資金が集まり始めているという。それまで投資家としての実績がほぼない状態でファンドが立ち上げられるのは、彼が持つネットワークや若手と同じ目線でものが見られる新世代の投資家としての期待の現れなのかもしれない。

学生時代からベンチャーキャピタルを目指していた彼は、同世代の起業家や起業に興味を持つ人たちとのネットワークを持っているのが強みである。大学卒業後の就職はリクルートだったものの、その後、クロノスファンドやEast Venturesといった投資ファンドを運営する松山太河氏のもとで、松山氏の支援先企業のサポートをしながら事業の立ち上げの経験を積む。彼が関わったスタートアップはFeakOutCampfireなどがあり、その後も佐俣氏個人でもラクスルスマポといったスタートアップの創業の立ち上げサポートをしてきている。こういった経験が投資ファンド設立の信頼につながっているのだろう。

彼の投資のサイズは、シードアクセラレータのような一律数百万円といったものではなく、1社あたり1,000万円から3,000万円が中心となるという。また、最近はやりのコンシューマ向けアプリを開発する会社ではなく、国内で地に足の着いた金融、EC、アドテクノロジー、求人情報、不動産情報といった領域が投資の対象になるとのことだった。

もちろん、若いベンチャーキャピタリストがいままでいなかったわけではないけれど、それは名のある投資企業で働いていた人物が多かったように思う。彼のようなスタイルを見ると、起業家と同じく投資家も小さくスタートできる時代になったということがよくわかる。