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Disrupt Battlefield

ソーシャルネットワーク上での「評価」を現実世界に反映させるSocialStock

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Foursquareでいくらチェックインしても、割引や無料のプレゼントなどもらえないとすると、チェックインをやめてしまう人が多いだろうか。あるいはブランドに対する思いや忠誠心をツイートしても、何ら相手に通じないとするならば、ツイートすることを無意味に感じてしまうだろうか。今回のTechCrunch DisruptのファイナリストのひとつであるSocialStockは、この分野に革新をもたらそうとするサービスだ。Subbu Ramaにより生み出されたこのサービスは、利用者のソーシャルネットワークにおけるアクティビティに基づき、人々や場所に対して株価のようなポイントを付与して、かつそれを取引できるようにしようと考えている。現実世界における株式市場をイメージした評価システムを考えているわけだ。このシステムに企業やブランドが参加してくれば、「株主優待」のような形で所有者(利用者)に報酬を与えることのできるプラットフォームを構築することができる。

SocialStockで面白いのは、チェックインやメイヤーの地位、これまでに行ったツイートなど、ソーシャルな行動によって蓄えた「資産」を「ポータブル」なものとして取り扱うことができるようにしている点にある。スターバックス店舗でメイヤーであったのに、行動範囲が変わってしまって地位を失ってしまったとしよう。このような場合、蓄えた「資産」を使って、新たな行動範囲内にあるカフェの「株式」を購入することができる。つまりは新しいコーヒーショップから、これまで同様に何らかの見返りを得続けることができるということになる。地元コーヒー店に対して発揮したロイヤリティが無駄になってしまうことはないわけだ。

場所や他人の「株式」を購入する以外に、自身についての「株価」というものも算定されるようになっている。これはその人の「ソーシャル資産」に基づき算定される。つまり友だちの数、フォロワーの数、チェックインの件数、ネットワークで繋がっている人々の影響力や重要性などに基づき、プログラムにより計算されるようになっている。

つまるところは、計算方法を若干簡単にしたKloutスコアといったものとも言えるのかもしれない。但し広く影響力を持つようになった人に「PERKS」を付与したりといったことはなく、アクティビティに基づく「株価」を淡々と計算するだけの仕組みとなっている。計算に用いられるアクティビティとはツイート、Facebookへの投稿、商業施設などへのチェックインなどだ。またYelpでのレビューや、Instagramへの写真投稿なども影響するようになっている。

利用者のアクティビティデータを集めることにより、企業やブランドではローヤルカスタマーについての情報を入手することができるようになる。つまりSocialStockは、ソーシャルネットワーク全体を通してのエコシステムを構築しようとしているわけだ。

但し、デビュー時点でパートナーシップを組む企業は存在していない。SocialStockの提供するフレームワークのみが先行することとなっている。しかしサービスのコンセプトが受け入れられるならば、利用するブランドなどではシステム上のバーチャルな「株価」を現実世界の報償に転化させ、ついてはコンバージョンレートなどをあげられるようにもなるだろう。「現実世界の報償」というのはすなわち「1000株でラテ1杯ないし軽食を無料でプレゼント」などといった具合だ。その後もツイートやFacebookでの投稿、ないしチェックインなどのアクションを続けてくれるなら、再度報償を提供するということになる。

SocialStockはサニーベールに拠点をおき、友人などから集めた10万ドルに満たない資金で運営している。アプリケーションと同時にウェブサイトも立ち上げて、ソーシャルアクティビティの面で注目すべき人や場所についての情報を表示している。

Disrupt Q&A

審査員: Michael Abbott (KPCB)、Soraya Darabi (Foodspotting)、Patrick Gallagher (CrunchFund)、およびCharlie O’Donnell (Brooklyn Bridge Ventures)

(プレゼンテーションが混乱した場面もあって、QAも少々その混乱を引きずってしまっている)

Q:どうもよくわからない。ロイヤルティを計測するのだろうか。それならばKloutに基づく形にすれば良いのでは? どのあたりをターゲットに考えているのだろう?
A:NYからどこかに引っ越したような場合、それまでに築いたソーシャル資産とでも言うべきものを失ってしまうことになります。SocialStockでは、そいうした「ソーシャル資産」を他に移せるようにとも考えているのです。
Q:結局その人自身はいなくなるわけで、ショップとしてのメリットなどないのでは?
A:個人と特定のショップの結びつきのみに価値があるのではなく、人々がどのようにソーシャルな活動を続けるのかに注目しているのです。
Q:登録するとソーシャル資産運用のための資金が手に入るのですか?
A:登録するとTwitterやFoursquareなどでの影響力に応じた仮想資金を入手することになります。株式市場のような売買を通じて資産を運用していくことになります。
Q:ソーシャルネットワークでの活動をどのように評価するのですか。アルゴリズムはどのようになっているのですか?
A:Facebook上でのアクティビティが多ければ、価値が高くなります。Twitterではフォロワー数に着目しています。活動の活発さと、ショップなどへの訪問回数などをもとに評価を行います。
Q:サービスの最終的な目標はなんですか?
A:ソーシャル資本に対する投資行動などを行うためのプラットフォームを提供することです。

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(翻訳:Maeda, H)