Yamli

Yahoo!がアラブ世界進出のためにアラビア語入力技術のライセンスを取得

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このところYahoo!はいわゆるドラマチックなニュースが多いが、でも同社のビジネスが完全に停止しているわけではない。

Yamliは、Web上で英語アルファベットなどラテン文字のキーボードからアラビア語を、リアルタイムで簡単に入力できるサービスを、Firefoxのアドオンなどとして提供している。創業は2007年だが、文字どおりグローバルに何億人ものユーザに奉仕している市場において、欠かせない機能になっている。同社はほかに、アラビア語のWebをナビゲートするためのサービスも提供している。

本日(米国時間5/28)Yahooは、同社のアラビア語サービスYahoo! Maktoobのために、Yamliを使用するライセンスを取得した。このライセンスにより、Yamilの既存の技術が新製品 “3arrebni”、英語では”Arabize me”(私をアラブ化して)に組み込まれる。それによって、MaktoobのホームページがYahoo! Messengerやアラビア語のYahoo! Mail、Yahoo! Search、Yahoo! Maktoob Forums、さらにYahoo! Maktoob Newsなどメディア製品のコメント部分にも統合される。

Yamli自身は今回のYahooとの契約により、これまでの消費者オンリーのサービスからB2Bに進出することになる。Yamliにとって良いだけでなく、このところ不調のYahooにとってはアラブ世界に向かって伸びる契機となる。しかし本誌はYamilについて、2010年頃にはGoogleなどが買収か、と予言したが、そうはならなかった。契約の条件等は公開されていない。

アラブ語圏のインターネットユーザも、その60%はアラビア語キーボードを嫌い、仕事でも学校でもわれわれと同じラテンキーボードを使う人が多い。つまり彼らはアラビア語そのものを直接キーボードから入力するのではなく、ラテン文字を使う一種の表音言語〔例: 日本語←ローマ字〕使ってアラビア語を綴る。Yamliのサービスは、そういう入力方式をより便利にするために特殊なテキストボックスを表示し、ユーザのキー入力に応じて、アラビア語で書かれた候補語のリストをユーザに見せる。ユーザはYamilを使うと、英語アルファベットの謎のような文字列ではなく、まるで本物のアラビア語を入力しているようなユーザ体験になる。アラビア語には約22の方言があるが、Yamilは複数の異なる表音文字体系を扱える。

Yamliによると、同社が今そうやってサーブしているアラビア語は1日に500万語に達する。ユーザは主に、サウジアラビアやチュニジア、エジプト、レバノン、モロッコ、ヨルダンの人びとだ。

協同ファウンダのHabib HaddadはWamdaのCEOだが、彼によると、アラブ世界でのYahoo!の評判はMaktoobの買収以来良くなっており、今回のYamilの採用はYahoo!の好イメージにさらに貢献するだろう、という。

同社は2007年11月にGoogleのアラビア語フロントエンドを立ち上げ、2008年3月にはAPIをリリースした。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))