それでもFacebookが完璧なスタートアップである理由

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Facebookは今日も(米国時間5/29)株式市場でつらい日を迎え、現在株価は28ドル前後をさまよっている。2週間足らず前には42.05ドルだった。いいタイミングで、フランスのブティック型コンサルティング会社faberNovelが、新しいスライドショー・レポートを公開した。このスライドは、なぜ、Facebookが「完璧なスタートアップ」であるかを大局的に、彼ら自身の言葉で語っている。

この巨大スライドショーはfaberNovelの恒例行事で、毎年に会社を一つ選んで作られる ― 過去には、 AmazonがいかにEコマースを支配しているかAppleがどう世界を制覇したかGoogleの崩壊の可能性は?などがあった。以前と同じく、今日のFacebookに関する作品も同社を深く掘り下げた内容で、ソーシャルネットワークとしての起源だけでなく、他のグローバル・ソーシャルネットワーク ― およびスタートアップ ― による取り組みと比べて、同社の何が一線を画しているかを考察している(ちなみに、fabelNovelは今のIPOのドラマと注目を、単なる「スタートアップの軌跡の一つ」と見ている。投資家の中にはとてもそうは感じられない人たちもいるだろう)。

94枚のかなり濃密なスライド群(こちらは[Instagramの]Kreigerのやり方)には膨大な量のデータが含まれ、同社が直面する最大の課題のいくつかが随所でわかりやすく視覚化されている(例えば収益化問題。FacebookはYouTubeの10倍トラフィックを得ているが、売上はYouTubeの親会社Googleのわずか1/10)。

少し後、Facebookの広告への様々な試行を振り返ってfaberNovelは、伝統的モデルで成功しなかったことがいかに、これほど革新的な会社でいることに貢献したかを的確に議論している。具体的には、新しいソーシャル広告フォーマットについて(スライド#34)。ユーザーがサイトで費やしている時間と比べると、まだそれに見合う効果を上げていないフォーマットもあるが。

「Facebookにはゲームのルールを変えるしか手段がなかった」とfaberNovelは説明する。おそらく、同社がここまで成功してきた理由の最重要ポイントだろう。

いちばん私の注目を引いたのは ― もしかしたらFacebookとそのモバイル計画を巡る先週の一連の報道のせいで ― Facebookのモバイルビジネスに関するfaberNovelの見解だ。

Facebookにはすでに膨大なユーザーがモバイルにいるが(アクティブユーザー9億人のうち4億人がモバイルでアクセスしている)、Apple、Googleら自身によるエコシステムの支配や、いずれ他のより優れたモバイルアプリが出現することによって、モバイルから完全に閉め出されていた可能性も十分にあった。

そのためFacebookには、買収や機能追加そして自身によるモバイルプラットフォーム開拓によって補強するしか選択肢がなかった。faberNovelは、特にApp Centerには真のゲーム・チェンジャー、さらにはFacebookがモバイルユーザーを「所有する」ための要になる可能性があると確信している。

faberNovelはこれをさらに一歩進め、その膨大なモバイルユーザー基盤と多様なサービスによって「Facebookは新種の電話会社である」とも公言している。

またfaberNovelは、いずれこの会社が独自の臨時回線網を運用し、パズルの最後のピースを嵌めるのではと思いを巡らす。その憶測は行き過ぎだろうか? 殆ど無料のサービスに1000億ドル以上の価値がつく世界では、多分あらゆることが可能だ。

Facebook, The Perfect Startup

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(翻訳:Nob Takahashi)