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Mary meeker
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メアリー・ミーカーの2012年展望―「モバイルの収益化は初期のデスクトップ以上に急速に進展する」

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Facebookの波乱の株式上場を機にモバイル・コンテンツを収益化することがいかに困難かという話をよく聞くようになった。Facebookの規模の拡大の大きな部分はモバイル分野から来ている。しかし現在のところ、Facebookはモバイル・トラフィックから収益を上げることでは大きな困難に直面しているようだ。

今年のAllThingsDのカンファレンスで、Kleiner Perkinsのパートナーであり、業界でもっとも権威あるアナリストの1人、メアリー・ミーカーが例年行なっているインターネット・トレンド概観を発表した。ミーカーもまたこのモバイルの収益化の問題を取り上げた。

まずは良いニュースから。全世界のモバイル・インターネットのトラフィックは現在も急速な成長を続けており、全インターネット・トラフィックの10%に達した。モバイル・コマースはアメリカにおける全eコマースの8%を占めるに至った。昨年にくらべて15%の増加だという。

同時にモバイルの収益化も急速に進んでいる。ただし、売上の71%はアプリで、広告は29%にすぎない。 一般的にいって広告費の総額はユーザーが特定のメディアを利用する時間に比例する。現在アメリカではモバイルがすべてのメディア利用時間の10%を占めるまでになっているのに対して、その広告費は広告費総額のわずか1%しか支出されていない。ミーカーによれば、メディアの利用時間の増減と広告費の増減の間には相当の時間的なずれがあるという。つまりいずれモバイルの広告費はその利用時間に見合うレベルまで伸びるはずだというのがミーカーの見方だ。

ただし、現在のところモバイルのeCPM〔実効CPM〕はデスクトップに比べて5分の1の効果しかない。また1ユーザーあたり平均広告売上(ARPU)もデスクトップに比べて大きく下回っている。

しかしミーカーは、一部のモバイル・サービス、たとえば日本のソーシャル・モバイル・ゲーム企業のGREEなどは登録ユーザー1人あたり売上を2010年の10ドルから2011年第1四半期には24ドルに伸ばしていることを指摘した。さらに別の日本モバイル・ゲーム企業CyberAgentもデスクトップよりも高いARPUを記録している。

ミーカーは「全体として、現在モバイルが直面しているマネタイズの困難は一時的なものだ。アメリカにおいてはここ1年から3年の間にモバイルの収益化はデスクトップを追い越すレベルになるだろう。モバイルの収益化は初期のデスクトップの収益化以上に急速に進む」と述べた。

ミーカーのプレゼンの全部はここに

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)