スティーブ・ジョブズのようになりたいって? 多分無理だろう。永遠の大親友ラリー・エリソンが語る

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スティーブ・ジョブズはこの10年間AllThingsDのDカンファレンスで何度も登壇してきた。主催者のWalt MossbergとKara Swisherは、彼の25年来の友人二人を招いて栄誉を讃えることにした。Dr. Ed CatmullとOracle CEOのLarry Ellisonが「スティーブ・ジョブズに学ぶこと」について語り会を締めくくった。

二人がMossbergからジョブズの成功を真似たい起業家たちへのアドバイスを求められると、二人とも同じような答えだったが、ウッドサイドでジョブズと隣同士だったEllisonが会話を独占した。スティーブ・ジョブズのようになりたいって? うーん、なろうとしてなれるものじゃない、とEllisonは言い切った。

「スティーブをコピーしようとすることは、表面より中へ行かないという意味だ」とEllisonは言った。彼がジョブズと会ったのはジョブズの孔雀が(本当に!)庭に迷い込んできたときだった。「世の中にはユニークすぎてコピーが通用しない人たちがいる」。

Ellisonは、ジョブズを目指す人にとっていちばん大切なのは、保守的マインドセットに陥らず、プロジェクトの成功に全力を尽くし、製品に夢中になるよう心がけることだと言った。そして具体的に、「もし自分がスティーブみたいかどうか知りたければ、こう自問するといい、『仕事で未解決の問題があるとき、他のことを考えられるか』」と語った。

「もし有名で金持ちになることの恩恵について考えているのなら、完全に見当違いだ」Ellisonは言った。ちなみに彼も有名で金持ちだ。「もし仕事上の問題で頭がいっぱいで眠れなくなり、それを解決したら次の問題へと進むなら、その人はスティーブに似ているかもしれない」。彼はジョブズの個性を「強迫的神経症+奇妙な天才」と描写した。

「もし、ピカソの審美眼とエジソンの発明力があれば、その人が次のスティーブ・ジョブズだ」とEllisonはMossbergに言い、学ぶべき教訓はたくさんあるが、スティーブ・ジョブズを自分のモデルにするのは無駄だ、「まるでピカソのように描きたい、と言いながら『もっと赤を使った方がいいか』と聞くようなもの」だと断言した。

「彼は金持ちになろうとしていなかった」とEllisonは続けた。「Appleは地球でもっとも価値のある会社の一つになったが、それはスティーブの目標の一つですらない。スティーブは常に製品について語っていた。彼は創造的なアーティストでありエンジニアであり起業家だった ― 他の誰とも違う」。彼は思いにふけってAppleが時価総額でOracleを超えたときの逸話を打ち明けた。スティーブは電話をかけてきて、シリコンバレーのCEOたちが自分の男らしさを時価総額で測ることについて彼にジョークを言ったという。「彼は、簡単に自分の成功に触れ、誇りには思うが何の動機付けにもならないと言っていた」。

「もしスティーブの服装、表面的なことを、真似ようとしているなら、それは間違いだ」とEllisonは言った。「スティーブが毎日同じ服を着ていたのは、何を着るか考えたくなかったからだ」。

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(翻訳:Nob Takahashi)