Apple、WWDCでiOS 6を発表:独自マップ、Facebookと連携、Siriの強化、他新機能もりだくさん

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Siri、アプリケーションの起動が可能になり、新しいiPadでも利用可能に

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今日(米国時間6/11)、AppleはWWDCのキーノート・スピーチで、モバイルOSのアップデートを発表した。いよいよiOS 6の時代がやってくる。200もの新機能が提供されるのだからAppleファンの感激はいかばかりだろう。

これまでAppleの独自マップ、iCloudのバージョンアップ、Facebookとの連携、SiriのAPIの公開、iPadへのSiriの導入などさまざまな噂が渦巻いてきたiOS 6だが、果たしてどれが実現し、どれが今後の課題として残されたたのか?

以下、Siriの新機能、iPad向けSiri、Facebookとの連携、電話アプリ、写真ストリーム、独自マップ、リリース時期とサポート対象デバイスなど主要な項目について順次紹介していこう。

〔アップデート:元記事で「iOS 6がオリジナルのiPadをサポートする」という記述があったが、「サポートされない」に訂正された。〕

Siriの新機能:

  • SiriがYahooスポーツの最新データを参照できるようになった。
  • スポーツの種類はフットボール、バスケット、野球がデモされた。他のスポーツもサポートされているかもしれない。
  • レストラン情報ではYelpとの連携が改良された。メニューの各料理の平均単価、レビュー、Yelpの格付けが提供される。
  • 映画について質問すると、Rotten Tomatoesと連携して予告編が再生される。
  • 主演女優の名前や特定の劇場で上映されている映画が何か質問できる。
  • 期待されていた新機能が実現した。Siriはアプリを起動する。“Play Temple Runと命じるとTemple Runが起動する。
  • Siriを使って音声でツイートができる。
  • Siriが自動車にやってくる。BMW、GM、Land Rover、Audi、トヨタ、ホンダその他の一部の車種にSiriが組み込まれ、ハンドルに装備されたボタンで起動される。

コメント: Siriが他のアプリを起動したりTwitterと連携して音声を利用して巧みにツイートを投稿できたりすることからすれば、Siri APIは今日中に発表されなくとも、リリースはそう遠くないかもしれない。

iPad向けSiri:

  • SiriはiPadで利用可能になった。
  • iPadのホームボタンを長押しするとSiriが起動する。
  • SiriはiPadのスクリーンの下方に小さく表示される。角丸の青い縁取りはiPhone版と同じ。

コメント: ユーザーhのアンケートによるとSiriがもっとも頻繁に使われるのは電話をかけるときと予定などメモするときだ。iPadでの主な使い方といえばメールだろうが、これについてユーザーの反応は分かれている。25%のユーザーは「毎日メールでSiriを利用している」と答えているのに対し、30%のユーザは「メールでは一度もSiriを使ったことがない」としている。タブレット版のSiriがどのように利用されるのか興味深い。

Facebookとの連携:

  • iOSレベルでのFacebookとの連携が実現した。
  • iOSの設定で一度だけFacebookにログインすれば後の連携はすべて自動。
  • iOSの写真、リンク、地図、iTunesのリンク、ゲーム・センターのコンテンツを共有できる。
  • Facebookで招待されたイベント、友だちの誕生日が自動的にカレンダーに追加される。
  • 電話番号がコンタクトリストに表示される。

コメント: TwitterがiOS 5での連携によってサインインが3倍に増加したことを考えるとFacebookにも大いにメリットが期待できるだろう。またFacebook利用のタスクがアプリとiOSに分割されたことでリソースの消費にも好影響があるかもしれない。

新しい電話アプリ:

  • 新電話アプリでは着信した電話に出なかったときに自動的に「誰それに電話を返す」というメモが作られる。.
  • 着信電話に出る代わりにメッセージを返すことができる。
  • ある区域を出るときに誰かに電話するよう促すGeo-fence機能。
  • DO NOT DISTURB機能:着信のアラートやバッジをいちいち表示したり音を鳴らしたりしないように設定できる。メッセージは通常どおり着信するが、そのことがいちいち表示されない。
  • Mail VIPに似ているが、DO NOT DISTURBをオンにしていても、特定の連絡相手からのメッセージだけはアラートを表示するよう設定できる。
  • 緊急の場合には2回の通話を連続して行える。

携帯回線でFaceTime:

  • ビデオ通話のFaceTimeはこれまでずっとWifiのみの機能だったが、iOS 6で携帯電話回線でも利用可能となった。
  • FaceTimeとメッセージのApple IDがiPhoneの電話番号と統合された。iPhoneにかかってきた通話をiPadとMacで受けることができる。

Safari/iCloudタブ:

  • iCloud Tabは残念ながらSafariのみの機能。
  • このタブは常時すべてのタブを自動的に同期するわけではない。ユーザーの全てのiOSデバイスでの同期タブのリストが表示される。
  • OS X Mountain LionとiOS 6のみの機能
  • Safariにオフラインで読むコンテンツのリストが追加された。
  • Safari内から直接写真のアップロードができる。
  • スマート・アプリ・バナー:モバイル・サイトがネーティブ・アプリがApp Storeに登録されていることをドロップダウンするバナーで読者に知らせることができるようになった。

写真ストリーム:

  • 写真のストリーミング共有:共有したい写真を選択し、対象となる友だちを選ぶだけで即座に共有できる。
  • コメント機能あり。
  • Mac、Apple TV、ウェブでもアクセス可能。

メールVIP:

  • メールで頻繁に連絡する相手や特に重要な相手にVIPの印をつけることができる。
  • メールVIPはiCloudと連動する。つまりすメールVIP連絡相手のリストはすべてのiOSデバイスで同期、共有される。.
  • メールの受信トレイがVIPとその他の2つになる。

Passbook:

  • 飛行機の搭乗券その他さまざまなオンライン・チケットやクーポンを一つにまとめて管理できる。
  • Starbucksのストア・アプリ、映画アプリなどチケット、クーポン機能を備えた他のアプリと連携できる。
  • 現在、Starbucks、Fandango、United, Amtrak、Apple Storeと連動。
  • フライトの搭乗口が変更されたり、アカウントの金額が変わったりするごとに通知される。

iOS 6マップ:

  • AppleはGoogleマップを捨てて内製の独自地図アプリの採用に踏み切った。
  • ローンチ時点で1億の地域ビジネスの情報が登録ずみ。
  • マップアプリはYelp情報と連携。
  • 一部地域では交通情報を提供。
  • 交通情報もクラウドソース:iOSユーザーからの情報がリアルタイムで利用される。
  • 曲がり角単位のカーナビ機能を開発中。.
  • クラウドソース交通情報を利用して予想所要時間が表示される。
  • マップはホームのロック画面で表示可能。Siriとの連携もスムーズ。
  • Siriはガソリンスタンドなどドライブ中に必要になる情報を検索できる。ガソリンを入れる必要があると伝えるとガソリンスタンドの前を通る経路を選んでくれる。また「まだ着かないの?」という子供の質問にも答えるくれるから両親は助かるだろう。
  • マップは美しい3D表示が可能。アプリ内で2D表示と自由に切り替えられる。
  • Flyover機能では指定したルートの上空をヘリコプターで飛行するような感覚で表示してくれる。
  • 3Dモードではタップするだけで回転、ズームなどが可能。
  • 角ごとの音声ナビゲーションはSiriから直接行われる。
  • マップのアイコンがAppleの本社の場所にピンを立てたイメージにに変わった。色彩も若干変更。

コメント:これはGoogleには大打撃だ。GoogleはAppleのiOSデバイスを失っただけでなく、何百万人ものデベロッパーを失うことになるだろう。OSに直接焼きこまれたマップの方がサードパーティー・アプリよりもはるかに高い機能を実現できるはずで、デベロッパーにとってはずっと魅力的だ。

サポートとリリース時期:

  • iOS 6はiPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GSをサポートする。
  • iOS 6はiPad、iPad 2、新iPadをサポートする。
  • iOS 6は第4世代のiPodタッチをサポートする。
  • Apple TVのサポートについては情報なし。.
  • リリースはこの秋となる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+