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ITサービス利用最適化とクラウド管理のCloud Cruiserが新たに600万ドルを調達

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多くの企業がクラウドに情報システムを移行しつつあるようだが、実際に情報システムにどれだけの費用がかかっているか、コストを最適化することによりどれだけ節減できるかをはっきりと答えられる企業は少ない――これがCloud Cruiserが解決しようとしている問題だ。問題への解として、Cloud Cruiserは企業が利用しているクラウドサービスをすべて一カ所で管理できる包括的なダッシュボードを提供している。普及を進めるために、Cloud CruiserはONSET VenturesをリードインベスターとするシリーズB資金で600万ドルを調達し、ONSETの設立者Terry Opdendykを取締役会に追加した。

Cloud Cruiserは2010年に設立された。既存のエンタープライズクラウドサービスを統合する管理プラットフォームを構築した。管理プラットフォームでは企業が利用しているあらゆるITサービスを集計し、利用を最適化することで事業経費の削減につなげる仕組みだ。企業は、個々のユーザーまたはグループにITサービスをひもづけて予算化でき、組織全体での費用を監視することができる。そのため、資金がどこで使われているかを細部まで把握できるし、支出が一定金額に達したときにアラートを受け取ることも可能だ。

この作業での最初の手順は、企業が使用しているITサービスに接続して、パブリックおよびプライベートの全クラウドサービスに透過的に使える手法を提供することである。ダッシュボードから直接新しいクラウドサービスにサインアップして組織内の特定のユーザーに割り当てることができる。また、クラウドサービス利用に対する計測、課金(チャージバック)を管理プラットフォームで処理することもできる。

Cloud Cruiserを立ち上げたDave ZabrowskiとGreg Howardは、ネットワーク技術で豊富な経験を有する。ZabrowskiはHPのエンタープライズビジネスの統括マネージャーという経歴を持ち、Wavepoint Venturesに駐在起業家として加わる前にはネットワーク仮想化のNeterionで最高経営責任者(CEO)も務めた。Howardは、2006年にIBMが買収したCIMS Labの開発部門ディレクターを務めた。大規模な組織のチャージバックシステムの構築を専門としている。

クラウドサービスはすでに大規模なビジネスになっているが、今私たちが目にしているのは入り口でしかない。Forresterの試算では、IT総支出のうち現在クラウドに充てられているのは約3%にすぎないが、同時に今後数年で急速に増加すると見込まれる。2016年までにITの全支出の約半分がクラウドに移行すると同社は予想している。

現在、Cloud Cruiserのシステムを使用している顧客企業は200社以上にのぼるが、最近数カ月で新たな提携関係を結んだのに伴って今回の基金調達を実施した。Cloud Cruiserは、HP CloudSystem向けチャージバック機能の提供でHPと提携した。また、Microsoftとの間でも同社クラウド製品SystemCenterへの対応に関する提携関係を結んだ。また、事業スピードを加速するべくSeamless Technologiesとの再販契約も交わした。

今回の資金調達には、ONSETのほか既存のCloud Cruiserの出資者Wavepoint Venturesも参加した。Cloud Cruiserは、創業以来合計760万ドルの資金を調達したことになる。

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