企業における個人機持ち込みを積極支援するToggleサービスをさらに強化–AT&Tの真意は?

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AT&Tは昨年Toggleという企業向けサービスを立ち上げて、社員が自分の個人的なスマホなどを会社で仕事にも使うという、最近ますます流行の風潮を支援することにした。このサービスを使うと、スマホやタブレット上で個人のコンテンツと仕事のコンテンツを互いに隔離できるのだ。

今日(米国時間6/13)同社は、このサービスのアップデートを発表し、BYOD(bring-your-own-device, 自己保有機の持ち込み)の波に乗ろうとしている企業やそのIT部門の尻を押す/蹴るであろう魅力的なオプションをいくつか導入した。なおこのサービスは、AT&Tに限らずどのキャリアを使っていても利用できる。

Toggleのモバイルクライアントアプリをインストールすると、そのスマホ(等)の上には仕事専用のWebブラウザ、メッセージング、カレンダー、GPSアプリなどが提供され、彼/彼女はもう、Angry Birdsの複数のバージョンなどに気を散らすことがなくなる。IT部門は、それらのToggle機のパスワードをリセットする、仕事関連のアプリをセットアップする、仕事関連の情報を必要に応じて拭き取る、などの管理業務ができる。

AT&Tは同社のマーケティング情報の中で、ToggleはAndroid 2.2 〜3.Xを含む二大オペレーティングシステムで利用できる、と何度も述べてきたが、今度からやっと、もう一つの対応OSとしてiOSの名前が明記された。AllThingsDの記事によると、今年の終わりまでにはWindows PhoneとBlackBerry 10もサポートされるらしい。

今回のアップデートで新たに提供されるToggle Hubは、社内のアプリストアみたいなもので、アドミンがそこに、仕事モードのときだけ動く仕事関連のカスタムアプリを配置できる。アドミンは、ユーザグループごとのアプリの使用状況を調べたり、ドキュメントやメディアファイルをアプリのユーザたちに制作配布することもできる。

パーソナルユースのスマートフォンは性能も機能もますます増強を続けている。それらを仕事に活用することへの障害も、今や薄れつつある。Ciscoの2012年の報告では、同社の600名のシニアITアドミンの76%が、BYODへの前向きの取り組みは会社に好影響をもたらす、と答えている(しかしこの傾向のためにCiscoは自社タブレットCiusプロジェクトをボツにせざるを得なかったのだが*)。〔*: 社員の個人機は圧倒的にiOSやAndroid製品が多い、ということ。〕

なぜモバイルのキャリアとしてのAT&Tがこんなサービスを積極的に展開するのかというと、BYODの一般化によって大企業の大規模なワイヤレス契約がやがて死期を迎えるからだ。ToggleのようなサービスによってAT&Tは、そうなったときのための生命保険をかけておきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))