インターネットに積もるゴミ、SNSの選択的表示でどう変わる

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Idiocy

ウェブはどうでもいいハッシュタグやチャートのトップを飾るろくでもないアプリと露出狂であふれかえっている。しかし、今週TwitterのTailored TrendsFacebookのApp CenterAirtimeの対策が公開され、テクノロジー企業の反撃が始まった。

賢いふりをさせるのが難しいんなら、少なくとも奴らの馬鹿さ加減は隠したい。新しく発表されたサービスがそれを可能にしてくれる。だが、僕らは意見の多様性を損ねることなく、自分自身を共鳴室に閉じ込める(つまりは同質の人との交わりを進め、自己の意見を強める)こともなく、インターネットをより賢く、安全にすることができるだろうか?

ウェブは主流になり、幅広く使われるにつれ、知性の集う場ではなくなり、全体としては社会の闇を映し出す鏡へと変わりつつある。

残念なことに、顔をつきあわせたコミュニケーションよりもスクリーンを通してのコミュニケーションの方が人々の黒い部分を引き出してしまう。匿名性と抽象性がその要因だ。決して口に出しては言わないようなことを書き込んでしまうかもしれないのだ。くだらないと思った瞬間に性差別や人種差別、同性愛嫌悪といった悪意が頭をもたげる。

その一方で、日常の緊張から解放されたい一心で、浅はかでつまらないことに時間を浪費している。FlickABoogerやShakeThatBootyをダウンロードする人たちは漫然とダウンロードしているし、開発する側も、大きな夢を抱くでもなくただそういったものを作っているのだ。

ありがたいことに、いくつかのテクノロジー企業は、この拡散した愚かさがユーザー体験を損なうことに気づいた。自分自身や自分とつながりのある事物に関連する、カスタマイズされた“relevance”(関連性)に注目し始めたのだ。表示されたものが気に入らないのは自分のせい、というわけだ。

Twitterが刷新したトレンディングトピックスアルゴリズムTailored Trendsは特に優秀だ。というのもこれは妄言などを直接阻止するのではなく、くだらないことを楽しいと思う人に流し込むからだ。

これで、最も人気のある用語や自分のエリアのハッシュタグを見るよりも、自分がフォローしている人をベースにトレンディングトピックスを見るようになる。“#UnusualNamesForWhiteGirls”(白人女性にあまりない名前)や“#ReplaceBandNamesWithRape”(バンド名をレイプで置換)のようなとんでもないトレンドは、それに関してツイートした人をフォローしない限り出てこない。そんなことをしなければ、誰に対しても人間として恥ずかしくないトレンディングトピックスが表示されるだろう。

Facebookもこの新しいアプリ市場に似たようなアプローチをとっている。AppleやGoogleのアプリストアのランキングのような、大抵は見当違いな大衆の知恵よりも、自分の友人の「いいね!」を基にアプリを推奨する。インストール回数よりも実際の使用や肯定的なレビュー、スパムレポートのなさを集計し、品質に基づいてアプリを選び、前面に出すのだ。この編集方針が、スパム色の強いクリック稼ぎのようなアプリの拡散を最小限に抑えてくれる。

チャットルーレットの浮沈は激しく、両極を行き来していた。遠く離れた人と会って内容のある会話を楽しめたり、一緒に笑いあったりしたと思ったら、次に話す人は下品なネタを披露してくるといったかんじだ。Sean ParkerとShawn Fanningは解決策をAirtime(新しいビデオチャットネットワーク)に見出した。

見知らぬ人と話している間、Airtimeは時々会話の写真を撮って乱用発見の自動アルゴリズムに送る。悪さをする人やその他の混乱を見つけるためだ。ユーザーも行いの悪い人にフラグをつけることができる。

AirtimeはFacebookのアイデンティティプラットフォーム上に作られているので、一発退場のポリシーを持っている。これがよく機能していて、新しく別のFacebookアカウントを用意しなければ荒らし行為を行えない。そんなアカウントでは友達とチャットはできないし、自分の関心事やお気に入りのビデオを持っていくことはできない。Airtimeの信用性マッチングシステムは、悪ふざけをしても楽しくない、自分と同じように怪しいユーザーとそんな人たちを組み合わせる。これを検閲と考える人もいるだろうが、この場合は表現を促す保証策だと私は思っている。

妥当性と安全性に固執する大きなリスクは、フィルターバブルを作り上げ、自分自身と違うものから孤立してしまうことだ。批判的なトレンディングトピックスを隠蔽することがないように、あるいは閉ざされた小規模ネットワークでは人気がないという理由で新種のアプリが表に出ないといったことのないように、FacebookとTwitterは特に気をつけなければならない。人によるインプットや、全員に知らせなくてはならないほどに重要なものを識別するアルゴリズムが必要になるかもしれない。

Twitter、Facebook、Airtimeの強みは、我々をかつては手の届かなかった情報や人へと導いてくれることだ。橋渡しの役目を果たすが、同時にノイズを消してくれる。

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