Amazon Web Services(AWS)がサポートの体系と料金を改訂–クラウドの競争激化に対応

次の記事

エチオピア政府、Skype、Google TalkなどVoIPサービスを全面禁止

AWS Free Usage Tier-3

Amazon Web Services(AWS)が今日(米国時間6/14)、サポート体系の改訂を発表した。有料サポートのサポート料金を値下げするとともに、そのほかの全顧客には無料の“Basic”サポートが自動的に提供される。また各サポート体系の名前を従来のBronze、Silver、Gold、Platinumから、より分かりやすいBasic(ベーシック)、Developer(開発者)、Business(ビジネス)、Enterprise(エンタープライズ)に改める。

エンタープライズ顧客向けの大きな変更として、サポート料金は、従来の定率料金が段階的従量制に変わる。結果的に従来の一律10%のときよりもサポート料金が安くなるユーザが多いだろう。〔サポート料金表。〕

今日発表された4体系はすべて、サポートが提供されるAWSの利用に関し量の制限はない(これ以上使ったらサポートは提供されない、という線はない)。量(==使用料)の大きさに従って段階的にサポート料金の率が変わるだけである。またサポートへの個別アクセスは無料で、全世界的に提供される。

全顧客に適用される無料のBasicサポートは、アカウントと料金の問題に関しては24/7であり、そしてシステムの健全性チェックに関する技術的サポートも提供される。〔サポート体系表。〕

今回のサポート体系/料金の変更を、文章で書き表すと次のようになる:

  • Basic (無料): AWSの全顧客が登録時に無料のBasicサポートに自動的に編入される。これまでの無料サポートに加え、アカウントと料金の問題に関してはサポート(メールまたは電話による)が24/7となり、システムの健全性チェックも無料で提供される。技術問題に関する各種のFAQやベストプラクティスガイド、AWS Service Health Dashboard、AWS Developer Forumsなどには従来どおり無料でアクセスでき、質問等にはAWSのサポートスタッフが応じる。
  • Developer (49ドル/月、1:1の顧客サポート): これは以前のBronzeに相当する。サポートの内容は、Basicの全成分プラス以下のもの: 12時間の最速応答保証、AWS関連の質問なら何でも1:1の顧客サポート、AWSの構成・運用・維持管理に関してAWS Technical Support Engineersにメールでアクセス。その対応は現地の営業時間内。サポート料金は月額49ドル。.
  • Business (AWS Trusted Advisorにアクセス): これまでのGoldに相当。BasicとDeveloperの成分に加え、以下が加わる: 最速応答保証1時間、サポートエンジニアが電話やチャットやメールで24/7対応。AWSのインフラサービスをモニタするAWS Trusted Advisor事業により顧客の利用パターンをチェックし、発見された問題点や改善点を指摘する。またAWS上で顧客が動かす、きわめて一般的なサードパーティソフトに関してもサポートを受けられる。最低料金を400ドルから100ドルに値下げ、従来の10%、7%の料率に加え、大型ユーザ向けに3%を新設。
  • Enterprise (定率制から従量制に変更): これまでのPlatinumサポート。Businessサポートの全成分に加え、最速応答時間を15分に短縮、専任のTechnical Account Managerが顧客のAWS利用アーキテクチャを熟知してケアを提供。この専任サポートスタッフは顧客のAWSインフラの定期健診を行い、立ち上げに協力し、必要に応じて顧客をAWS Solutions Architectsに引き合わせる。AWS Trusted Advisor(前述+後述)はEnterprizseの全顧客にも提供される。サポート料金は使用料の10%の定率制から、段階的に10%、7%、5%、3%に改訂。

1月にAmazonは、GoldとPlatinumの顧客にAWS Trusted Advisorサービスの提供を開始した。これは顧客のAWS利用をモニタして、利用料金の節約やパフォーマンス、セキュリティなどに関し構成の変更や新サービスの利用を助言する。今回の改訂でも、このサービスの提供は上位二つのサポート層(BusinessとEnterprise)に対してのみである。

このところクラウドから提供されるコンピューティングサービスはたいへん混み合って、競争が激化しているので、Amazonとしてもとりあえず、サポート料金ぐらいは下げざるを得ない。とりわけ、大きなエンタプライズ顧客に逃げられたくない。企業顧客の引き留め策として、サポート料金の値下げがどれほど効果的か、それについては今後を見守りたい。

サポートの体系/料金の改定の詳細は、上に挙げたリンク先のページにある。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))