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Cisco Networking Academy

Cisco、運営する世界最大規模のオンラインスクール用LMSに、InstructureのCanvasを採用決定

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Screen shot 2012-06-14 at 11.45.21 PMお聞き及びではないかもしれないが、The Cisco Networking Academyというのは世界最大級の教育プログラムだ。シスコが運営し、規模の面でも継続期間の面でも他をリードするプログラムとなっている。10,000以上の大学、コミュニティ・カレッジ、高校などに提供されており、ネットワーキングやICTスキルを学んで就業ないしエンジニアリングやコンピュータサイエンスなどの関連分野での高等教育に役立つ内容を提供している。

現在、このアカデミープログラムで学ぶ学生の数は100万人を超える。17言語165ヵ国以上の機関にてこのプログラムが提供されているのだ。そしてこの度、シスコはInstructureと複数年契約を結び、オープンソースを使ったLMS(Learning Management System:学習管理システム)であるCanvasをプラットフォームとして採用する旨を発表した。

Instructureの技術を用いることにより、アカデミーのITコースなどを世界展開していくことが容易となる。またCanvasはオープンなプラットフォームであるので、他の技術を用いて運営されているオンラインコースやウェブサービスなどとの連系も行えるようになる。さらに受講者の理解度判定や成績管理も簡単になる。

Instructureはサービスを開始してまだ18ヵ月だ。世界最大規模のオンライン学習プログラムにCanvasを提供することになったことは「大成功」と言えるだろう。これにより知名度も一気に全世界レベルに広がることとなる。

ところでこのInstructureについて簡単に説明しておこう。2011年1月、MozyのファウンダーであるJosh Coatesが立ち上げたスタートアップだ。LMS分野での革新を目指して設立された。LMSという言葉に馴染みがなくとも、批判も多いものの広く使われているBlackboardMoodleの名前なら耳にしたことがあるかもしれない。これらのプラットフォームに対しては、うまくオーガナイズされていないと、利用者からの不満の声も高かった。

ちなみにTechCrunchでは昨年4月の記事でもInstructureを取り上げている。当時はOpenView Venture Partners、Epic Ventures、およびTomorrowVenturesなどの名だたる投資家たちから800万ドルのシリーズBを完了したばかりの頃だった(総額900万ドルの出資を受けたことになる)。

そしてこの14ヵ月、Instructureはまるで雑草のようにたくましく成長した。2010年末の段階では顧客は4社に過ぎなかった。しかしCanvasの提供を開始して以来、189の組織に採用されるまでとなった(ブラウン大学、オーバーン大学、Wharton School of Businessなど)。利用者数にすると270万人ということになる。また、この14ヵ月で、従業員数も20名から130名超にまで成長している。

今回のシスコアカデミーとの提携で、生徒数は100万人増えることとなる。ITないしコンピュータサイエンス関連の授業を受けるための機会や費用を持たなかった人々に対しても、広く21世紀型教育を提供することとなる。

Instructureの売上げについて、Coatesは詳細を教えてはくれなかった。ただシリーズCにて投資を行いたいというところが数多くあるものの、取締役会では当分の間、新たな資金調達を行わないと決めたのだそうだ。既に十分な資金は内部に蓄えており、また今回のシスコとの契約で、さらに余裕もできたのだろう。さらなる急成長が期待される。

興味をお持ちのかたは、ぜひともホームページをいろいろと見てみて欲しい。

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(翻訳:Maeda, H)