Sanebox

メールのスマート振り分けサービス、SaneBoxがエンタープライズ版を発表―Exchange/Outlookでも利用可能に

次の記事

Cisco、運営する世界最大規模のオンラインスクール用LMSに、InstructureのCanvasを採用決定

sanebox

企業ユーザーは相変わらず不必要なメールの山に悩まされている。そこで、重要でないメールを選別してユーザーを助けるSaneBoxがエンタープライズ向けのサービスを投入してきた。

2ヶ月ほど前にわれわれはSaneBoxのスマート・メール・フィルタのおかげでメールの山を片付けるのがいかに楽になったかレポートした。今日(米国時間6/18)発表されたSaneBox for Businessを利用すれば、企業はGoogle Apps、Exchange/Outlook、Lotus Notesなどの既存のメールシステムにSaneBoxを組み込むことができる。

SaneBoxは重要でないメールをユーザーに代わって自動的により分け、メインの受信トレイに現れないようにする。カスタマイズは簡単で、ユーザーの行動から学習する機能もある。また特定の送信者からのメールを「ブラックホール」に入れて2度と表示されないようにすることもできる。送信停止手続きが面倒な広告メールなどに対して便利な対策だ。こうした機能の一部は既存のフィルタを組み合わせて実現できないことはないが、SaneBoxに任せてしまった方がずっと楽で、時間の節約になる。またSaneBoxにはスマート・リマインダー、スヌーズ、カレンダー同期など便利な機能がいろいろある。

詳しくは前の記事を参照。

企業にとって大量の不要メールは重大な問題だ。調査会社のRadicatiの推定によれば、企業ユーザーは平均して毎日200通のメールを受け取る という。Grossman Groupの調査によれば、中間管理職は年間100時間を不要なメールの処理に割いているという。またこの調査は、メール利用を禁止したり制限したりするのは副作用が大きく間違ったアプローチとだと指摘している。

SaneBoxの成長担当副社長、Dmitri LeonovはTechCrunchの取材に対して「企業ユーザーの場合、同じ企業内の発信者からのメールが問題になる。そのユーザーの業務に無関係なメールが大量に送りつけられるという問題がある。われわれはこの問題に解決策を提供できるチャンスがある」と語った。

Leonovはまた「われわれがエンタープライズ向けプロダクトを開発した大きな理由は、企業のメールシステムの大部分を占めるExchange/OutlookにはGmailのような拡張機能に乏しいからだ。企業のIT管理者は、今回発表された新しいSaneBoxを簡単かつ安全にExchangeに組み込ことができる。Saneboxはクラウド・サービスなのでプログラムをダウンロードする必要は一切なく、メンテナンスの必要もない」と述べた。

SaneBoxはまたSalesforce.comと提携してそのCRMシステムに有望見込み客からのメールを優先表示させる仕組みを作っている。

SaneBoxの個人ユーザー向け通常料金は月5ドルで、すでに非常に高いコンバージョン率を達成している。1ヶ月の無料トライアル後に有料契約するユーザーは半数に上っているという。企業ユーザーとして認定されれば、15%が割引となる。なお、企業がSaneBoxを導入しても利用するか否かは個々のユーザーの判断に任される。

私自身、SaneBoxをこの2ヶ月使ってきてその効果を大いに実感した。もはやSaneBoxなしの生活は想像できないほどだ。

コンシューマ向けのビジネスとエンタープライズ向けのビジネスはまったく様相が異なる。しかしSaneBoxは今日ボストンで開催されたEnterprise 2.0カンファレンスでデモを行い企業ユーザーに強くアピールした。

〔日本版:Gmailの場合の処理概要:重要でないとして振り分けたメールにSaneLaterとラベルを付け、未読のままアーカイブする。Gmail本来の受信トレイにはこれらのメールは表示されない。ユーザーはSaneLaterフォルダを開いてチェックする。処理する必要があれば読み、なければラベルを削除するとSaneLaterフォルダから消える。多くの場合一括してラベルを削除できる。新たな送信元からのメールについてはSaneBoxからメールが送られ、重要メール扱いにするなどの処理が選択できる。SaneLaterのウェブサイトを訪問すればいつでも処理ルールを更新できる。〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+