Facebookがモバイルとウェブ向けに新しいLike Action機能をリリース―ユーザーが公開を選択できる

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Facebook Like With Caution

デベロッパーなら誰でもFacebookからのトラフィックが欲しい。しかし今までの「いいね!」ボタンの場合、クリックしたことをユーザーに断りなしにニュースフィードなどに自動的に公開する仕様だった。しかしアプリやウェブページによってはそれが好ましくないこともある。そこでFacebookはウェブとモバイルの双方のアプリ向けにLike Actionと呼ばれる新しい仕組みをリリースした。

この新しいLike Actionは従来の「いいね!」ボタンのようにワンクリックで情報を公開するのではなく、ユーザーにまず公開の許可を求める。またLikeActionにはその記事をFacebook側でスポンサー広告に利用できるようにする。スポンサー広告はFacebookのモバイル収益化の中心となるだけにこれは重要な機能だ。

一見すると小さな変更にみえるが、Facebookにとってはプライバシー保護政策上の大きな一歩だ。従来の「いいね!」ボタンはデベロッパーにとって「自動的に全面共有かゼロか」しか選択の余地を与えなかった。LikeActionを利用すればデベロッパーはプライバシーの観点からもっと微妙なコンテンツに対しても共有ボタンを設置することが可能になる。

SocialcamViddyなど自動的に全面共有されるタイプのアプリの人気を背景に、Facebookはこれまでスタートアップ大企業かを問わずOpen Graphの採用を強く要求してきた。しかし一部のユーザーはこれに不満をいだいていた。ユーザー履歴を自動的にFacebookに公開するニュースサイトやビデオアプリに対して抗議活動が起きている

Facebookはこの問題に対処するために、ある種のメディア・アプリについて「ユーザーがコンテンツ内に10秒以上滞在してからでなければ自動共有してはならない」というルールを課した。これによってOpen Graph利用スパムの絶対数はかなり減少した。それでも「自動共有は行き過ぎだ」と感じるデベロッパーが多かった。今回のLike Actionはユーザーに対して明示的に共有の可否を尋ねるのでデベロッパーに大きな安心感を与えるだろう。

同時にLike Actionを利用すればOpen Graph利用の10秒ルールを回避できるので、これはモバイル・アプリの場合反応を早くすることに役立つ。Facebookの「いいね!」は今やきわめて普遍的に行われている。現在、InstagramやFoursquareは同様の機能を実装したカスタム「いいね!」ボタンを利用しているが、今後はLike Actionを利用した「いいね!」ボタンに置き換えられることになる。

全体としてこの新しいLike Actionはデベロッパーにもユーザーにも歓迎されそうだ。たとえばエロティックなコンテンツなどにも「お望みなら共有できます」というスタンスのLikeActionなら設置しやすいだろう。そしてFacebookに対して非常に高いクリックスルー率であることが判明したモバイル・スポンサー広告として利用できるコンテンツを返してくれるので収益化にも寄与するはずだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+