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Sony、ゲーム・クラウドのGaikaiを3億8000万ドルで買収―OnLiveはどうなる?

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クラウド・ゲーム・ホスティング・サービスが重要であることの証拠がまた一つ増えた。 Sony Computer Entertainment(SCE)は今日(米国時間7/1)、カリフォルニアのゲーム・プラットフォーム、Gaikaiを3億8000万ドルで買収すると発表した

Gaikaiは現在、Mass Effect、 the Sims、FIFA Soccerなど40以上のゲームをクラウドでホストしている。Gaikaiがホストするゲームは多くのデバイスをサポートしており、専用ゲーム機の必要がない。われわれはSonyによるGaikai買収の噂を5月につかんでいたが、今回それが実現したことによってライバルのクラウド・ゲーム・サービス、OnLiveの行方に注目が集まっている。

今回の買収は専用ゲーム機メーカーも、ゲーム機の販売が低下している現在、他のデバイスを安価に直接サポートするチャンネルの必要性を強く感じ始めたことを意味する。SonyはPlayStationのメーカーだが、「今回の買収を機に、新たなクラウド・ゲーム・サービスをスタートさせる」と述べた。新しいサービスの名称は明らかにされていない。

Sonyによると契約が調印されたのは6月30日だという。Gaikaiは2010年以来、Benchmark Capital、NEA、IntelCapitalなどから総額で4500万ドルのベンチャー資金を調達している。

Sonyは前四半期に記録的な赤字を出した。さらにPlayStation 3、PlayStation 2、PSPなどのゲーム機の売上も低下している。その原因はMicrosoftや任天堂などのライバルからの圧力もあるが、モバイル・ゲーム他、専用ゲーム機を必要としないゲーム環境の急速な普及によるところが大きい。

Gaikaiの現在のホスティング契約が維持されるなら、Sonyは他のライバルのゲームをホスティングすることになる。 LGとSamsungは自社製のインターネットTVへのゲームのストリーミングにGaikaiを利用している。2010年以来のGaikaiの提携先のリストはこちら

Gaikaiの買収で、ライバルのゲーム・ストリーミング企業、OnLiveの先行きに注目が集まっている。6月には「OnLiveのようなクラウド・サービスは専用ゲーム機ビジネスにとって脅威となる」としてOnLiveの買収を示唆したMicrosoftの部内メモがScribdで公開され、弁護士からの抗議で削除されたことがあった。

Gaikai同様、OnLiveもAndroid、Google TV、iPad、Windowsなど多様なプラットフォームをサポートしている。

VentureBeatはまた「SonyがGaikaiを利用してできることは非常に大きい」と評している。Gaikaiを活用すればPlayStationゲームをテレビ、モバイル・デバイスその他を通じて「いつでもどこでも」プレイできるように拡張できるだろう。SonyはPlaystationを独自のハードウェアから解放することに成功するかもしれない。

〔日本版〕 アメリカSonyのウェブサイトにSonyのブルーレイGoogle TVプレイヤーがOnLiveのストリーミングをサポートしているという記述があることをVenture Beatが発見している。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+