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Androidアプリのテストを自動化するAppThwack–元Intel社員の脱サラ起業

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Android開発は、いつでもテストがこんなにたいへんとはかぎらない。自社にQA部門のない小さなデベロッパは、テストをTestdroidなどにアウトソースすることが多い。そういうサービスが、Androidアプリを実機の上でテストしてくれる。しかし今日(米国時間7/3)、Testdroidやその仲間たちは、AppThwackという新しい競合相手を迎えることになる。ここはTestdroidのようなテスト機能だけでなく、さまざまな自動化機能をサポートしている。

現在のところ、サポートしている機種の数はTestdroidのほうが多くて100あまり、AppThwackは60ほどだが、AppThwackの協同ファウンダTrent Petersonによると、同社はわずか3か月でゼロから60に達した。また彼の言うには、やたらテスト機種を増やさなくても市場の大部分をカバーできる。と言いつつ同社は今でも、週に5つぐらいの割合でテスト機種を増やしているのだが。

協同ファウンダのPetersonとPawel WojnarowiczはそれまでIntelに9年いて、Wi-Fi、WiMax、Bluetoothなどをベースとする分散システムの自動化を担当していた。2012年の3月に、Intelを辞めてAppThwackを始めることになった。最初の構想では、分散自動化プラットホームを作り、それを同社のメインの製品として売るつもりだった。

“でも、社員たった二人の会社が、実績のない相当汎用的な自動化プラットホームを大企業に売っていくのはほとんど不可能、とすぐに悟った”、とPetersonは言う。そこで二人はAndroidのテスト代行に方向転換、お得意の自動化プラットホームをそのためのインフラとして利用することにした。“目標は、アプリがエンドユーザの手に渡る前にデベロッパがその機能や性能を確認できるためのサービスだ”、と彼は言う。

AppThwackは、アプリをいろんな人に試用してもらってフィードバックを集める、いわゆるベータテストサービスではない(Apploverなどがそう)。“われわれのバックグラウンドが自動化と一般的なQAだから、その立場から見るとベータテストは真のソリューションとは言えない”、とPeterson。“そもそもテストをやってくれる人たちが、アプリについて知らなすぎるし、真剣な利害関係(真剣になれる動機)もない。しかも知財を不特定多数の人たちにばらまくことになる。だからそれは、うちがやってることとは全然違う”。

むしろAppThwackが競合するのは、実機の上でのテストを自動化しているサービスだ。Petersonがまず挙げるのは前述のTestdroidだが、しかしTestdroidが主に使うのは、Selenium的なテストサービスRobotiumだ。AppThwackもRobotiumをサポートするが、メインはExerciser Monkeyで、それによりポートレイトとランドスケープ両方のスクリーンショットを取りながらUIをランダムにテストする。

“うちはテストを、Robotium流儀やExerciser Monkey流儀で設計するわけではない。うちではすべてが、明確にモジュール化される”、とPetersonは言う。“ほかにも二つの自動化テストフレームワークがあるから、多様な試験要求に応ずることができる。そういうフレームワークは、今後も増やしていくつもりだ”。今検討しているのは、monkeyrunnerMonkeyTalk、そしてCalabashだ。それらの実装は、AppThwack自身のニーズに基づいて行われる。さらに同社は、Webのテストも加える予定だ。現在はいろんなブラウザでURLをロードしてみて、スクリーンショットを取る、という程度のことはやっているが、今後はもっと充実したWebテストにしたい。

テストが終わると、デベロッパには分かりやすい報告書が送られる。その例がここにある: AndroidWeb

まだ自己資金だけの同社は、非公開ベータの間に200名のデベロッパが20万あまりのテストを同サービスの上で行った。POPのQAマネージャで元SwypeのQAディレクターMichael Tu、それにOpenSignalMapsの協同ファウンダ Sina Khaniferも、AppThwackのユーザだ。Tuは曰く、“AppThwackは、AndroidのネイティブアプリとモバイルのWeb体験の両方をテストしたいデベロッパに向いているね。しかも各社の既存のQA工程に組み入れやすい。AppThwackは完璧ではないけど、Androidの分裂化対策としては、今後とっても有望だね”。

AppThwackはフリーミアムにする予定だが、料金体系の決まっていない今は完全に無料だ。また大手のデベロッパショップが、同社の自動化フレームワークを自分の社内にインストールすることもできる。サインアップはここから。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))