2016年にタブレットがノートを抜き後者の‘タブレットふう化’も進む

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mobile PC shipments NPD

ここ2年ほどは、タブレット、とりわけAppleのiPadが、モバイル分野の成長を大きく底入れしてきたが、今日発表された調査会社NPDの予測データによると、今後タブレットはますますその人気を拡大するらしい。その予測値では、全世界のタブレットの出荷台数は、2012年の1億2100万台から2017年にはほぼ4倍増の4億1600万台となる。そしてその時点ではノートブックを上回って最人気のモバイルPC製品になる。それを後押しするものは、低価格化と機能の増強だ。いわゆるモバイルPC全体では、2012年の3億4700万台が2017年には8億900万台の出荷台数となる(最下図)。

ただしこの期間にタブレットが大きく伸びるのは、いわゆる先進国市場だ。今現在で北米と西欧と日本など一部の国を合わせてタブレットの出荷台数(ほぼ販売台数)の約66%を占めるが、NPDの予測では今後の5年間もこれらの地域と国が60%台を占める。それらは、台数では2012年の8000万台が2017年には2億5400万台となる。

NPDによると、途上国におけるタブレットの浸透の遅れは、インフラの未整備とサービスの少なさが原因とされる。しかしそれは、市場の成熟がさらにその市場の成長を呼び込むという、一種の循環論の結果でもある。多くのベンダは、新製品を主に成熟市場に投入する。NPD DisplaySearchのシニアアナリストのRichard Shimは、“新規参入企業もその最初の製品を成熟市場に投入する傾向がある”、と書いている。

タブレットは伸びるが、その日陰でノートブックは勢いが鈍る。つまりノートブックも成長するのだが、2012-2017の成長率はわずかに28%足らず、台数では2012年の2億800万が2017年には3億9300万になる。

ただしタブレットの普及初期である現在は、AppleのiPadが人気を独占しているが、今後の本格成長期においてはAppleの一人舞台にはならない。Microsoft、Googleといったその他大勢の複数企業が、これからのタブレットの市場を押し広げていく勢力となる。

それとともに価格競争も激しくなり、タブレットの低価格化が進むが、それは必ずしも低機能化を意味しない。AmazonはKindle Fireで”スペックの死“を先導したという説があるが、それはたとえばカメラなどを省いて定価200ドル未満の製品を実現した、という意味だ。しかし今回のNPDの予測では、今後モバイル消費者がノートブックよりもタブレットを選ぶその強力な動機が、タブレットの高スペック化だ(瞬間立ち上げ、長電池寿命、可搬性、マルチコアプロセッサ、高精細ディスプレイなど)。

またタブレットの高スペック化を推進する要因の一つが、このデバイス上のコンテンツの高級化だ。最初からタブレットを前提したアプリが、これからは増えてくる。また、NPDのデータも、タブレットはテレビを見るためのメジャーなプラットホームになりつつある、と言っている。高品質な画面や高速なプロセッサを搭載したぜいたくなデバイスにタブレットがなっていくのも、当然の成り行きなのだ。

しかし上で述べたように、ノートブックも着実に成長を続ける(下図)。すなわちノートブックは、2012年の出荷台数2億800万台が2017年には3億9300万台になる。そしてその間ノートブックのメーカーは、ますますタブレットを意識せざるを得ず、薄くてタッチ機能があるなど、タブレット的な機能を積極的に導入していくだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))