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タブレットの出現で読書は「ペーパーレス」ではなく「レスペーパー」に

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4日にNPDが発表したレポートでは、タブレットがモバイルPCの選択肢の座をノートブックPCから引き継ぎつつあることがはっきりと示されていた。偶然にも、Gartnerがこのほど発行した調査では、この変化、つまり、eメールを確認するとか、ソーシャルネットワーキングとか、天気を確認するといった、かつてはPCの独壇場であった役割を行う際、より多くの人がタブレットを使うようになった変化の裏側はどうなっているのかを明らかにしていた。

また、新聞、雑誌、あるいは本を読む人にとって、タブレットは主な閲覧手段となりつつあることも、調査で明らかにされていた。50%を超える回答者が、紙よりもタブレットで読む方が良い、と答えていた。この場合の「タブレット」にはKindleのような機器が同様に含まれるのかどうかははっきりしないが、現段階で明らかなことは、持ち運びタッチスクリーン端末は、これらの物理的媒体に完全に取って代わるものではまだない、ということで、「ペーパーレス化」というよりは「紙の減量化」と呼べるものだ、とGartnerは指摘する。

Gartnerの調査は、2011年末から、イギリス、アメリカ合衆国、そしてオーストラリアの500人を超える消費者を対象として、彼らが最もよく使う3つのデバイス上で行ったことを日記として記録してもらう形で実施された。3つのデバイスとしては、タブレット、モバイル機器、そしてPCがあらかじめ決められていたようである。この調査では、実際の機器が何であるかはその対象としていない。つまり例えば、AndroidタブレットよりもiPadの方がより多く使われているかどうかは検討されていない。

Gartnerの調査結果では、PCの場合と同様に、回答者が最もよく行うことはeメールで、81%がタブレットでeメールを確認すると答えた。続いて多いのがニュースを読むことで69%、天気を確認することが第三位で63%、次いでソーシャルネットワーキングが62%、そしてゲームが第五位で60%となった。

タブレットが世に出たことで出版物を取り巻くビジネスモデルが変わった、ということを、雑誌や新聞、そして本の発行者からよく耳にする。一方でGartnerの調査結果が面白いのは、ビジネスの反対側、つまり消費者は実際にタブレットを上記3つの代替として使っており、回答者の過半数にあたる51%が、紙媒体よりもタブレットでこれらの刊行物を読むことを好むと答えているということだ。

Gartner調査責任者Carolina Milanesiは、タブレットは印刷物の代替として、携帯電話やPCよりもずっと高い評価を得ていると指摘する。

「メディアタブレットが急激に使われるようになったことで、消費者がコンテンツに対し、どうアクセスし、創造し、シェアするかということが大きく変わりつつある」と彼女は指摘する。「平均して3人に1人の回答者がメディアタブレットを使って本を読んでいるのに対し、モバイルPCは13%、携帯電話は7%だ」

実際に家庭においてタブレットは消費者に対し特別な立ち位置を得ているようだ。つまり消費者が使っている他のあらゆるものと一緒に使われている一方で、その「他のあらゆるもの」は、ユーザーが何をしているかによって、テレビからPCそしてモバイル端末と、次々に変化していくのだ。タブレットが最も使われているのは居間(87%)、寝室(65%)、そして台所(47%)で、外出する傾向の多い週末には、平日ほど使われることはないとGartnerは指摘する。

NPDのアナリストが指摘するように、ノートPCはよりタブレットに似ているため、現時点でタブレット形態の利点、つまり小さく軽量そして便利ということに対する好みが明らかに見られる、という意見を消費者側から得ている。一方、PCはしばしば家族で共有される日用品で、おそらくその大きさや値段という理由から、あるいは厳密には共有するように設計されていないという事実から、タブレットが携帯電話以上に個人的持ち物としての地位を占めている。回答者のおよそ45%が「タブレットをまったく共有していない」と答えている。

Gartnerはまた、他の機器がどのように使われているのかについての調査回答を公表した。それによると、タブレットが家庭でよく使われるとしても、一日中使うことを考えた場合には携帯電話が最もよく使われる、とのことだ。調査からは、平均して携帯電話は1日に8回使われることが、明らかになった。比較の観点から言えば、タブレットは1日に平均して2回しか使われず、モバイルPCは1日に3回使われた(もちろん、その時の使用時間は変わる)。それらが何に使われたかという観点からは、音楽を聴くということがトップ5に加わることを除いては、タブレットと非常に類似している(天気の確認が脱落する)。

タブレットのように、携帯電話はなによりも居間で使われる(78%)。Gartnetの結論:テレビはユーザーの注意を惹こうと奮闘しているが、こういったポータブルな機器にその座を奪われてもいる。モバイルテレビは非常にニッチであり、携帯電話でモバイルテレビを見ると答えたユーザーはほんの5%にすぎなかった。オンデマンドのコンテンツはいくぶん高評価を得ており、15%だった。

性別による違いもややある。男性女性共にインターネットを使うのは家庭外よりも家庭が多いが、男性は機器を情報収集に使うと答えるのに対し、女性はゲームや、FacebookやTwitterのようなサイトで友達付き合いをするといった楽しみのために使う、と答えている。

さらなる調査結果は、Gartnerのレポート「Survey Analysis: Early Tablet Adopters and Their Daily Use of Connected Devices」で閲覧できる。レポートはGartnerのウェブサイトから入手可能だ。

*補足
2011年11月、Gartnerはアメリカ合衆国、イギリス、そしてオーストラリアで510人の消費者を対象に、オンライン調査によるインタビューを行った。自分用のメディアタブレットと、その他少なくとも2つの接続機器を所有している人を回答者とした。

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