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独立記念日特集記事: Webはアメリカの民主主義を守る

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Digital Democracy

アメリカ合衆国〔正確には‘合州国’〕を作ったのは、当時のイギリスの保守性と官僚主義と停滞にうんざりして、もっとアジャイルでイノベーション指向の国を作ろうとした起業家たちだ*。しかし236回目の誕生日を迎えた今日(米国時間7/4)あらためて思いをいたすと、われわれの民主主義の仕組みはそろそろ、抜本的なチューンナップが必要なようだ。政治報道も選挙戦も投票そのものも、21世紀にふさわしいバージョンアップを必要としている。〔*: 州の多くは元々は、主要デベロッパ…土地開発業者…たちの営業テリトリ。〕

わが国のルーツが起業家たちにあるのなら、新世紀に向けてのそのアップデートも、起業家と彼らのテクノロジが担うべきではないだろうか。そこでここでは、民主主義を常民*の手に取り戻そうと頑張っている勇敢なスタートアップ数社を、取り上げてみよう。〔*: ordinary people, ふつうの人。〕

Votizen

民主主義は主に、投票を通じて機能する。そこで、ユーザが友だちを投票に駆り出すことを支援するサービスが、Votizenだ。ログインはFacebookやTwitter、LinkedInなどのアカウントで行い、友だちの誰々がすでに登録しているかを見る。その友だちたちにぜひ投票に行ってほしい選挙と、投票して欲しい候補者(や政党)がいたら、それを彼らにリコメンドする。もちろん全員があなたの言うなりになるわけではないが、新たに何人かを投票に動員できるだろう。

協同ファウンダのJason PutortiはVotizenの目標をこう語る: “通常なら一人の個人でしかない常民に、力をつけること。今はお金==政治力という時代だが、しかし政治力は本来、人間にあるべきだ。常民が友だちを投票に行かせることができたら、そのうち候補者たちはお金持ちではなく常民たちに顔を向けるようになるだろう”。

Votizenには今、友だちに投票を呼びかけている登録ユーザが130万人おり、実際にそれらの友だちが投票所に現れている。カリフォルニア州オークランドの上院議員Barbara Leeは、Votizenで彼女への票を増やしてくれた人たちと集会を開いている。

Memeorandum

知性ある投票ができるためには、世の中の問題や状況をよく知っていなければならない。情報洪水と言われる今日では、政党や候補者が声高に叫ぶ綱領などに左右されない、均衡のとれた視点を獲得することがなかなか難しい。そこで、Memorandumを利用しよう。ここは政治報道のアグリゲータで、何百というメディアから必読の記事を集め、それらをまず1ページの表にまとめて紹介する。そのページは、5分ごとに更新される。日頃、政治よりもテクノロジに関心のある人なら、Memeorandumの姉妹サイトTechmemeをご存じだろう。ここはぼくも、毎朝読んでいる。

ファウンダのGabe Riveraの説明によると、“読者を日常の惰性/マンネリから引き出すことで、民主主義に貢献していると思う。通常、左翼は左翼系のブログしか読まないし、右の人は彼らのたまり場に集まりがちだ。しかしMemeorandumでは、誰もがいろんな見方考え方に触れることができるのだ”。

多くの政治ニュースサイトが編集者を多数揃えて人力で最新ニュースをピックアップしているが、Memeorandumではアルゴリズムがニュースを選ぶ。ある意味コンピュータは人間よりも冷静だから、Memeorandumは不偏不党を貫き、正邪の選択を読者にゆだねる。

NationBuilder

ニュースも読むし投票もするが、でも地元の政治家たちがいまいちだ。いっそ、自分が立候補すべきではないか。でもこれまでは、現職に勝てるほどの選挙戦を展開しようと思ったらトラック一台分の札束と、その道の専門家が必要だった。でも今では、“リーダーになる人のためのツールキット”NationBuilderを利用すれば、Webの力で支持者を集め、彼らを動員して選挙戦を戦えるのだ。

NationBuilderの上に作ったあなたのソーシャルなサイトを通じて、募金、支持者の名簿やデータベースの作成、電話や戸別訪問などをやってくれるボランティア集めとそのスケジューリング、など、候補者としてやるべきあらゆることができる。料金は月額19ドルからで、サイトの使いやすい見栄えの良いデザインなどはすべてNationBuilderがやってくれる。安いし候補者の所属政党を特定しないから、立候補することの敷居がぐーんと低くなった。そして、政治力をまさに常民のものにしたのだ。

3月に一流投資家たちから620万ドルを調達したNationBuilderは、その後利用者(立候補者〜活動家)が倍増して現在は950名、その中にはニュージャージー州ニューアーク(Newark)の市長Cory Bookerのような大物もいる。

NationBuilderの協同ファウンダJoe Greenは、前はCauses*をやってた人で、彼によると、“NationBuilderは権力を強大な利益団体(圧力団体)の手から奪って、草の根の候補者たちに分与する。候補者が、金の力ではなく自分のメッセージで選挙に勝てるようにする。政治は一種のビジネスだと言う人も多いが、われわれは政治はインターネットのようなものであるべきだ、と考えている。いろんな無意味な関門や制約がなく、誰にとっても自由であること”。〔*: cause, 社会活動のテーマ、例: “動物愛護”、“中国に春を”、等々。〕

今ではWeb上に知識と人とのつながりとツールがあるから、彼の言うことはもはや夢想ではない。だから今年の7月4日は、テクノロジの力であなたの政治意思を広めることができる。世界を変えるために、もう誰の許可も要らない。

民主主義とテクノロジに関しては、このビデオを見てみよう(第一部第二部第三部)。これらは、ぼくもパネルに参加した、先月のSocial Meda + The Vote…ロサンゼルスのシリコンビーチフェスティバル…における収録だ。

[画像クレジット: Jesse Brown]

〔参考記事。なお、原文のコメントには、アメリカのそのほかの政治支援サービスの名も、挙げられています。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))