google images
dictionary

辞書の単語をすべてGoogle画像検索の結果でおきかえて、「Google(完全)準拠絵辞書」登場

次の記事

ユーザのアプリの使い方をビデオで記録してUI等を改善できるサービスDelight.io

google_1400x1100_BIG「欲しい!」と思うか「愚かしいにもほどがある」と思うか、そのいずれかだと思う。中間の意見というのはあるまい。おそらくSergey Brinその人は、キャリアを終える際に「買ってみようかな」と思ったりするのではあるまいか。何の話だかおわかりだろうか。実はGoogle完全準拠のビジュアル辞書が登場したのだ。作ったのはロンドン在住のデザイナー2名。Ben WestFelix Heyesだ。

いったいどういう辞書なのか。一般的な家庭用辞書に掲載されている2万1千語それぞれについて、すべてGoogle画像検索で検索し、そして最初に現れた画像をその単語を意味するものとしてピックアップしているのだ。馬鹿みたいな作業というべきだろうか。おそらくそうなのではないかと思う。多少は面白いところもあるだろうか。そう感じる人もいるかもしれない。結局できあがったのは1240ページの絵辞書(pic-tionary)でいろんな画像ファイルを抽出してきて集めたものになっている。不快に感じるものもあるし、何なのかわからないものもある。多少、感心させられるものがないではない。

この「Google準拠絵辞書」にはどの程度のオリジナリティがあるのだろう。作者のWestがCreative Applicationsのインタビューに応えて曰く、この本は、兄弟が書いた2つのPHPスクリプトによって生成されたものなのだそうだ。「まず最初のスクリプトによって辞書に記されている単語のリストを読み込むのさ。そしてそれを検索語に指定して、結果をひとつひとつダウンロードする。2つ目のスクリプトはダウンロードした画像をレイアウトして、PDFとして出力するんだよ」。

聡明なTechCrunch読者の方々の中には、この程度のスクリプトならすぐにでも作ることができるという人もいらっしゃるだろう。そうであれば提案してみようか。この「Google準拠絵辞書」を上回る芸術的成果物を生成するプログラムを書いた方には、無料でTechCrunchのTシャツをプレゼントしよう。またTechCrunchのTwitterアカウントから絶賛の声が届くという栄誉もあるかもしれない。

それはともかく。PHPを使ってコンテンツを作成した後、デザイナーたちは印刷して、つめかけ(訳注:大判の辞書によくあるページ端にある半月形の指かけ)付きのページにして、そして大理石風の表紙をつけた(何を意味しているのかは知らない)。

成果物については満足の行く出来栄えだったのだろうか。「恣意的判断なしに、機械的に内容を引っ張ってきて掲載しているので、まさに2012年現在における人類の文化度というものを的確に示すものとなっていると思いますよ」とWestはCreative Applicationsのインタビューで述べている。この本を制作することで、人類とインターネットの関わりについてWestが発見したことがある。すなわち両者の関係から生成された本書の内容の半分は「気味の悪い体組織写真、ポルノ、差別主義、低レベルな漫画によって構成されている」のだそうだ。

Google画像検索運営チーム側が「Google準拠絵辞書」についてどのように考えているのかの意見も聞きたいところだ。Googleの画像検索アルゴリズムが、辞書に掲載されているほとんど使われないような、変わった単語の意味をどの程度理解しているのかをチェックするという用途にも使えるかもしれない。

Googleが「pseudopseudohypoparathyroidism」や「OMG」(これ、OEDにも掲載されているちゃんとした英単語だということをご存知だろうか)などの用語に対し、どの程度説得力のある(ないしはわけのわからない)画像を出してくるかを見るのもなかなかおもしろそうだ。もちろん「面白そうだ」と思ったら誰でもすぐにテストできる。ただそれを辞書風にきちんとまとめた上で閲覧してこそ、いっそう面白く感じるに違いない。

Creative Applicationsのインタビューでは、製作者たちはソフトカバー版も印刷して販売しようと考えているのだそうだ。彼らにはこちらからコンタクトできる。売り上げが画像の著作権保持者への支払いにも回されるのかどうかについては、インタビューの中で触れられていなかった。

いずれにせよ、「妙な作品」ではある。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)