Dellのデベロッパ用Linuxラップトップをもらって新世代のスプートニク宇宙飛行士になろう

次の記事

Mozilla Thunderbirdは結局こういうことに(詳しくは本文を)

penguin

Dellには社内の秘密プロジェクトとして、デベロッパのためのLinuxラップトップの開発がある。今回そのベータテストが始まることになり、併せてテスターたちにSputnik Beta Cosmonaut計画*と呼ばれる催しへの参加を呼びかけている。〔*: スプートニク・ベータ・宇宙飛行士計画???〕

このProject Sputnikは、Dellがこれからはオープンソースにも力を入れるという方針の表れだ。とくに、Linuxで駆動されるサーバやストレージ、そのほかのネットワーキング製品(とくにクラウド製品)は、気がついてみればこれからのハードウェアメーカーにとって大売れ線のドル箱だ。

そのためにはもちろんデベロッパの関心を喚ばなければならないが、Linuxラップトップの提供はそのための撒き餌の一つだ。このプロジェクトについては、Klint Finleyが数か月前に書いている:

ハードウェアイネーブルメント(hardware enablement)*には今、大きな賭け金が集まっているが、この賭けに勝とうとするSputnikのおもしろいところは、デベロッパプロファイルへの対応の仕方だ。今のデベロッパは一人一人違いが甚だしいから、多様なツールをあらかじめ揃えて彼らに与えるのではなく、別のやり方を試みる。上で述べたように、インストールイメージの実際の中身はかなりベーシックなものだが、それに加え、何人かのデベロッパと協働して、githubのリポジトリからさまざまなデベロッパプロファイルを取り出せるようなツールを作り上げる。最初にターゲットとするプロファイルは、Android、Ruby、そしてJavaScriptだ。[後略]

〔*: enabler,何かの具体的な目的を実現・達成するための基幹的主動的手段(ハードやソフト)。〕

DellのBarton Georgeによると、そのラップトップは今Dell.comで入手できる。Ways to explore Sputnikのところに手順が書かれているが、参加希望者はDellのXPS 13を買い、それにロードするイメージをダウンロードする。ディスカウントで買うためには、“宇宙飛行士計画”(上述)にボランティアしなければならない:

プロジェクトSputnikのベータへの参加に関心のある方は、Sputnik Beta Cosmonaut programのボランティアになってください(そう、たしかに昔のスプートニクは無人の宇宙船でしたね。でも今回は有人です)。応募者の中の一定数の方々に、Linuxラップトップのベータバージョンをディスカウント価格でご提供します。選ばれた方はそれを日常的にお使いいただき、積極的にフィードバックをproject Sputnik forum(Sputnikプロジェクトのフォーラム)へお寄せください。

これが、応募のフォーム

Georgeと同僚のMichael Coteからは、そのラップトップとそれに込める期待について何度も話を聞いた。ぼくが受けた感じでは、Dellは自分がオープンソースで開発したCrowbarなどのツールを軸に、新しいプロダクト環境を育てていきたいようだ。Finleyによれば

“そのツールはオープンソースの展開用ツールであり、それを使えばベアメタルのOpenStackに高度なChefの構成を供給できる。また“barclamps”と呼ばれるプラグインを使って拡張でき、Cloud FoundryZenossなどのツールもサポートされるようになる。Dellはこのプラットホームを利用し、デベロッパはその上に、Apache Hadoopによるソリューションなど各種のソリューションを構築できる。”

DellはOpenStackに対しても非常に積極的だ。それは第二のLinuxと呼ばれることもある多機能なオープンソースのクラウドインフラで、それをフレームワークとして、その上に誰もが独自のクラウド環境やクラウドサービスを構築できる。

Project Sputnikを見ていてすごいなと思うのは、伝統的な巨大ハードウェアメーカーが、思い切って路線を変えようとしているからだ。GeorgeやCoteのような人間が表しているのは、企業の未来はオープン性にあると認識している次世代のリーダー像だ。ハードウェアとソフトウェアが一体化してプロダクトとなり、各顧客企業のインフラを構築していく。しかもその構成等が完全に自動化されるためには、従来のオンプレミスのソフトウェアよりもはるかに柔軟性と能力に富むサービスを、利用していく必要がある。Project Sputnikのような取り組みは、そういう変化が今すでに現実的に起きていく様相を表している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))