テレビ放送を単純にストリーミングするサービスAereoが既存放送業界との戦いでまず一勝

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Aereo

テレビの視聴をディスラプトする気でいるAereoが今日(米国時間7/11)、その最初の法廷闘争に勝ち、まだ大手放送局軍団からの訴訟は続いているものの、裁判所からの差し止め命令だけは免れ、操業を続けられることになった。Reuters(ロイター)によると、連邦地裁判事Alison Nathanは原告の放送ネットワークが求めていた仮差し止めを拒否した。もし認められていたら、Aeroは少なくとも今後の裁判期間中、サービスを停止しなければならない。

Aereoは通常の放送電波をいくつもの小さなアンテナで受信し、放送内容をユーザに代わって録音録画したり、PCやタブレットなどのインターネット端末にストリーミングで送ったりする。Aeroのこのサービスを利用するための月額料金は、今のアメリカ人のテレビ視聴方法の主流であるケーブルテレビよりも、相当安い。

Aeroはメディア界の異端児Barry Dillerが会長を勤めるIACの子会社だが、ABC、CBS、NBC、Foxといった既存の大手放送会社たちは、そのサービスが著作権法違反であるとして訴えた。彼らに料金を払わずに再放送しているそのぶん、損害が生じている、と。

Aereoは、その訴訟には本案がないと主張した。なぜなら放送電波の受信は無料であり、消費者がそのために使う技術や装置(アンテナなど)の種類を規制する権利は放送局にない。Aereoの場合は特殊な受信用アンテナをユーザにライセンスしているにすぎない。だから放送信号をデジタル化してインターネットにストリーミングしていること自体は、Slingboxがやってることと変わりがない。

もちろん、仮差し止めの回避は最終的な勝訴ではない。裁判中にサービスを停止しなくてもよい、という意味にすぎず、原告がこの裁判の本案として主張している著作権侵犯に関する審判はまだこれからだ。結審まで数年はかかる、と予想されている。でもその間同社は、事業としての成否の可能性を、実際の消費者との接触を通じて、検証できるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))